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2018年4月26日(木)
紙面県内経済

ブルーベリー黒酢開発 松川果実園(都城)と大山食品(国富)

2012/07/26
大山食品と共同で開発したブルーベリーの果実酢「彩しずく」を持つ松川代表。ブルーベリー以外にも新たな作物の加工にチャレンジしている

大山食品と共同で開発したブルーベリーの果実酢「彩しずく」を持つ松川代表。ブルーベリー以外にも新たな作物の加工にチャレンジしている

 松川果実園(都城市、松川宗由代表)は、大山食品(国富町、大山憲一郎社長)と共同で、果実入りのブルーベリー黒酢「彩(あや)しずく」を開発、販売を始めた。
 容器内で果実そのものを漬け込む手法(特許出願中)で、従来品になかったブルーベリー本来の深紅色を再現、保持することに成功。容器内の果実の沈み具合で飲み頃も判断できるという。クランベリーなど他のベリー類にも応用できる見込みで、松川代表は「機能性や味にこだわった食品を今後も農商工連携で開発していきたい」と意気込んでいる。

 「彩しずく」は、大山食品の醸造酢に、松川果実園で農薬を使わずに栽培したブルーベリーを丸ごと漬け込んだ果実酢で、ブルーベリー本来の鮮やかな深紅色が特徴。大山社長によると、ブルーベリーの果実酢は、同社の従来製品も含め市場に多く出回っているものの、製造過程や販売日数の経過などで深紅色が褐色化してしまう課題があり、色素を添加しているものも多いという。

 共同開発に当たり、ブルーベリー本来の味や色を楽しんでほしいと松川代表が要望。約1年間かけて、酢のpH(ペーハー)や甘味の調整など研究を重ね、容器内で果実を直接漬け込むという手法にたどり着いた。縦長の容器に漬け込まれた果実は、約90日間かけて瓶底に沈降。その過程を見て適正な飲み頃を見極める“飲み頃サイン”にもなるという。

 松川果実園は、松川代表の祖父が1947(昭和22)年に開園。ブルーベリーは80年代に導入し、約30アールの敷地に900本を栽培している。これまで観光農園として一般に開放してきた。2011年8月、県外で大手家電メーカーに勤務していた松川代表が帰郷し就農。加工による付加価値の向上を目指し、商品開発に乗り出した。

 彩しずくは、3倍に希釈してロックや、アルコールで割るなどして楽しむ。200ミリリットル入りで、価格は1260円。両社それぞれが販売する。松川果実園TEL0986(22)3368、大山食品TEL0985(77)1630。

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