「融合」へ 九州FGが中期経営計画
九州フィナンシャルグループ(FG)は29日、2018年度から3年間の第2次グループ中期経営計画を発表した。2015年10月の発足時に策定された中期経営計画の「協働ステージ」から、「融合ステージ」へと移行させ、「お客さまにとって九州トップの総合金融グループ」を目指す姿に掲げた。
基本戦略は(1)「地域活力共創」グループへの進化(2)グループ人材力の強化(3)グループガバナンスの高度化-。地域総合金融機能や人材育成、経営管理体制の充実などを戦略の柱としている。傘下の鹿児島、肥後銀行と、今年1月に設立した九州FG証券、19年度をめどに参入する信託業務など、グループの経営資源を活用し、コンサルティング機能やソリューションビジネスの提案力を高め、非金融分野においても地域の課題解決や産業構築に乗り出す。
また、肥後銀行は4月に教育会社を設立し、グループ会社や取引先の人材育成などを行うことにしている。
最終年度の目標は、2行合算で貸出金残高(平残)は7兆6千億円、預金・譲渡性預金の残高(同)は9兆2千億円。連結の当期純利益は250億円、株主資本利益率(ROE)は4%台とした。
鹿児島銀行頭取を兼務する上村基宏社長は「グループシナジーを最大化する。地域のために役に立つことをチョイスしたい」と話した。
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