みやビズ

2018年12月15日(土)
紙面県内経済

「営業時間短縮」広がる 県内百貨店、スーパー

2018/03/10

 県内の百貨店やスーパーで営業時間を短縮する動きが広がっている。人手不足や長時間労働を是正する働き方改革への対応が主な理由だ。インターネット通販の普及などで消費者の買い物に対する意識が変わっており、企業側も変化を迫られている。

人手不足や働き方改革への対応で県内の百貨店や小売店では、営業時間見直しの動きが広がっている=9日午後、宮崎市・ボンベルタ橘

 県内の百貨店やスーパーで営業時間を短縮する動きが広がっている。人手不足や長時間労働を是正する働き方改革への対応が主な理由だ。インターネット通販の普及などで消費者の買い物に対する意識が変わっており、企業側も変化を迫られている。

 宮崎市のボンベルタ橘は、4月から閉店時間を1時間繰り上げて午後7時にする。約20年にわたり午後8時まで営業してきたが、近年は夕方以降の来客数が伸び悩んでいた。営業時間を短くして残業の削減など労働環境の改善につなげるほか、従業員を来客の多い日中に手厚く配置できるようにする。

 店内には約130のテナントが入っているが、どこも人手不足感が強い。そのため営業時間の短縮で「新しいスタッフが確保しやすくなる」と歓迎する声が多いという。運営する橘百貨店の三木いずみ営業企画部長は「お客さまには不便を掛けてしまうが、接客サービスを向上させることで還元したい」と説明する。

 24時間営業を“売り”としてきた店にも変化が。マックスバリュ九州(福岡市)は昨年12月、都城市のマックスバリュ都城店の24時間営業を取りやめ、午前7時~午前0時とした。都城店を含む九州12店舗を同時に見直しており、担当者は「夜間の売り上げが芳しくなかったり、人材確保が難しかったりした」。今後も店舗ごとに営業時間の見直しを進めていく方針だ。

 スーパーのタイヨー(鹿児島市)は昨年6月、県内17店舗のうち宮崎、都城市の計6店舗を対象に営業時間を変更。いずれも開店時間を午前8時半から同9時半に遅らせた。同社は「長時間労働の防止など働き方改革が目的」としている。

 ほかにも県内では、宮崎山形屋(宮崎市)が今月から閉店時間を30分繰り上げて午後7時半にしており、将来的には午後7時を目指すとしている。

 営業時間短縮の動きが広がっていることについて、みやぎん経済研究所の杉山智行主任研究員は「人手不足に対応する手段として自然な流れ。高齢化も進み、早朝や深夜の買い物ニーズも減っているのではないか」と分析。「24時間営業や年中無休といったやり方は過去のビジネスモデルになりつつある。営業時間の見直しはほかの産業にも広がる可能性が高い」とみている。

アクセスランキング

ピックアップ