みやビズ

2019年7月21日(日)
紙面県内経済

売り込めみやざきブランド 目利き力

2018/02/17

セリ人が逸品をPR

試食を味わう関東圏の消費者

セリ人が逸品をPR

 本県110万人の食卓を守る「卸売市場(青果)」は県内に10市場あり、年間19万トンの野菜や果実を取り扱っています。卸売市場を支えているのは、長年の競り(セリ)で培った「目利き力」。この強みを生かした新しい取り組みが県内卸売市場の連携により1月からスタートしました。

 卸売市場の生鮮食料品取扱量は食生活の変化や県内産地の縮小などにより、この20年間で4割減少。市場関係者は「生産者の高齢化が進み、小売店も減少の一途。このままではじり貧となる。新たな取り組みが必要」と訴えます。

 このような中、県内青果卸売業の12社で構成する「宮崎県青果市場連合会(市場連)」は、県内卸売市場からえりすぐりの「セリ人」14人を招集。県が「青果物販路開拓エージェント」を委嘱している、築地定松グループ(東京)の牧泰利社長と意見交換を行いました。

 その中で、セリ歴22年の荒井啓吾さん(宮崎市・宮崎中央青果)から「われわれは長年の経験から品の良しあしだけでなく、時期ごとにどの生産者がおいしい品を出荷するか分かっている」と力強い発言がありました。この言葉をヒントに県内市場から選抜したセリ人が目利きした逸品にシールを貼る、市場連のプライベート商品づくりに取り組むこととしました。

 市場連の宮部佳朗事務局長は「ターゲットは日本の人口の3分の1が集中し、現在も人口が増え続けている関東圏の消費者」と力を込めます。

 このセリ人目利きシールのお披露目は、1月26日に牧社長のホームグラウンドである築地市場の場外にある「築地魚河岸」のキッチンスタジオでありました。

 イベントでは、キッチンスタジオを取り囲むように80人ほどが足をとめ「目利き」のポイント等に聞き入りました。その後の試食提供では会場が一般来場者でごった返す様子を見て、参加したセリ人たちも手応えを感じたようでした。

 国は、今国会に「卸売市場法改正案」を提案しており、可決されれば、卸売事業者や仲卸事業者の営業活動が大きく緩和されます。県内事業者は今後、産地商社としての営業力をより厳しく問われる時代を迎えます。

 県では、引き続き県内卸売事業者間の連携を促進し、卸売市場の機能強化を図ることで、県内生産者が安心して出荷できる産地市場機能の強化に取り組んでいきます。(県農業連携推進課・松崎勝一)

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