みやビズ

2018年7月16日(月)
紙面県内経済

経済展望2018 県内トップインタビュー(4)

2018/01/13
 航空業界は機長の人材不足が問題となっている。国内でも機長を引き抜かれた航空会社が欠航を出す事案も発生しているほど深刻。ソラシドエアは、新卒から10年以上かけて機長を自社養成しているので心配は少ない。

ソラシドエア・高橋宏輔社長

地域色で他社に対抗

 -今年の航空産業はどのような動きがあるか。

 航空業界は機長の人材不足が問題となっている。国内でも機長を引き抜かれた航空会社が欠航を出す事案も発生しているほど深刻。ソラシドエアは、新卒から10年以上かけて機長を自社養成しているので心配は少ない。

 一方、急速に路線拡大している格安航空会社(LCC)は時間、コスト面で自社養成はできない。このため、他社からの引き抜きで補っている状況。こうした問題は世界中で発生しており、LCCがこのまま成長を持続できるかは疑問。宮崎-成田線についてはしばらく様子を見て判断する。価格競争に追随せず、引き続き地域に根差したサービスで差をつけたい。

 -中期経営計画(2017~20年度)を策定した。国際定期路線や国内新規路線の就航など、どのような計画になっているのか。

 今年1機増やす機体については国内の新規路線に充てるのか、既存路線を増便するかぎりぎりまで検討する。国際定期路線の就航は早くても19年となるだろう。

 18年3月期については、熊本地震の「ふっこう割」の反動減が懸念されたが、旅行需要は安定的に続いている。

 -本県の観光の魅力や取り組むべき課題は。

 宮崎はスポーツ合宿や大会開催が盛んで、プロゴルフ大会の集客力がとりわけ高い。スポーツに加えて食が集客力の源泉となっている。きちんとPRできればもっと観光客は来るだろう。

 一方、本県は宿泊施設が足りない。民泊の活用や古民家のリノベーションなど過大投資をせずに宿泊能力を伸ばす方法はある。また、外国人旅行客を取り込むために、サービスの多言語化と無料の無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」の整備が不可欠だろう。 
(巣山貴行)

宮崎太陽銀・林田洋二頭取

中小成長へ積極支援

 -2018年度から3カ年の新経営強化計画がスタートする。

 地域経済活性化のため、創業支援にさらに力を入れる。16年に株式上場したWASHハウス(宮崎市)は、当行グループの宮崎太陽キャピタルが創業期から支援しており、店舗拡大など次の成長を支援するために行員も派遣している。資金だけでなく人的支援も地域金融機関としてできることの一つ。企業の成長支援には、財務状況を把握し、企業側が求める支援内容などのニーズを的確に把握できる経験豊富な行員が不可欠。こうした人材の育成にも力を入れる。

 10年3月に国から注入された公的資金130億円については、返済原資となる利益剰余金156億円(17年9月期)を積み上げた。今後も公的資金の趣旨を鑑みて、中小企業の成長支援など地域における金融仲介機能の発揮に向けて活用したい。

 -どのように資金需要を掘り起こす。

 貸出金残高の伸び率は小幅だが、中小企業向けは毎年約3~5%の伸び率となっており計画通りに推移している。企業経営者は事業への理解や相談などへの迅速な対応を求めている。中小企業の悩みに寄り添い解決に導いていくことが、長い目で見たときに融資につながる。人手不足を補うための設備投資に興味を示す企業もあるので、積極的にアプローチする。

 -収益力強化に向けた新たな取り組みは。

 インターネット社会が進展する中で、時代の要請に応える必要がある。その中でフィンテックには特に注目しており、現在行内で検討を進めている。個人向け資産管理や人工知能(AI)を活用した顧客ニーズの分析など、サービスとして提供できることは多岐にわたる。顧客に求められるサービスが何かを見極めたい。 
(西村公美)

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