みやビズ

2018年5月21日(月)
紙面県内経済

売り込めみやざきブランド コメづくり

2017/10/21

大阪発 努力重ね付加価値を

八代目儀兵衛の京都祇園店

大阪発 努力重ね付加価値を

 「銀シャリで最高のもてなしをしたい」。京都・祇園や東京・銀座でコメの良さを伝える「米料亭」を展開する「八代目儀兵衛」の橋本代表からうかがった言葉です。

 「銀シャリ」とはご飯のこと。シャリ(舎利)は米粒を表し、炊きたての光り輝くコメのさまを銀に例えてそう呼びます。

 「八代目儀兵衛」では、産地銘柄でコメを評価するのではなく、人の五感で評価する独自の品質評価を実施しており、毎年、全国100種類以上のコメの中から8種類の入選米を選出する「お米番付」を実施しています。
 この「お米番付」において、えびの市産のヒノヒカリは全国で唯一、4年連続入選という快挙を達成しています。橋本代表からえびの市産ヒノヒカリは「保存時の味の劣化が少なく、安定したおいしさがある」と高い評価をいただいており、引き続き産地との連携を深めていきたいとのお墨付きをもらっています。

 実際に京都・祇園の米料亭で、隣のテーブルの20代半ばの女性が「おいしい。普段はあまりお米を食べないけど、これならたくさん食べられる」と話していました。その時、おいしいコメを作り、さらにおいしく食べる工夫をすることが、減少し続ける米消費に歯止めをかけ、日本の主食として復権させる唯一の方法だと直感しました。

 えびの市においても、この「八代目儀兵衛」の期待に応えるため、毎年、独自の良食味米コンクールやJAの部会が中心となって、栽培技術の改善による産地レベルの向上に取り組んでいます。また、「八代目儀兵衛」からは「お米の本当のおいしさを、外国人を含めた消費者へ伝えるために、農業体験等を通して産地を紹介する取り組みも始めたい」とうかがっています。

 大阪事務所では、えびの市のコメが出荷される11月から「八代目儀兵衛」で本県の農畜水産物を用いた宮崎フェアや、新たに「八代目儀兵衛」が主催するアグリツーリズムに協力し、積極的な本県農畜水産物のPRに取り組んでいきたいと考えています。

 来年産から国のコメ政策が大きく変わり、各産地が需要に応じたコメづくりを求められることになります。

 産地の連綿とした努力をしっかりと受け止め、付加価値に変えてくれる「八代目儀兵衛」との取り組みは、これからのコメづくりの進むべき方向を示しており、県内の各産地がもう一度自分たちのコメと真摯(しんし)に向き合う時代が来ているのだと思います。(県大阪事務所・宇藤山浩)

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