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2018年7月20日(金)
紙面県内経済

拓け!海外市場~宮崎発 見本市

2017/10/07

 少子高齢化などで国内市場の縮小が懸念される一方、世界では日本食に対する関心が高まっています。特に香港では、本県からの食料品および飲料品の輸出額が右肩上がりで増加しており、2015年は前年比1・5倍となる約7億円に達しました。これは本県の食品輸出額全体の4分の1に当たり、第1位のアメリカに次ぐ規模です。地理的近接性や、規制が少なくて関税がないなど輸出障壁の低さも、香港向け輸出の追い風になっていると考えられます。

レストラン&バー香港2017での宮崎県ブースの様子

 少子高齢化などで国内市場の縮小が懸念される一方、世界では日本食に対する関心が高まっています。特に香港では、本県からの食料品および飲料品の輸出額が右肩上がりで増加しており、2015年は前年比1・5倍となる約7億円に達しました。これは本県の食品輸出額全体の4分の1に当たり、第1位のアメリカに次ぐ規模です。地理的近接性や、規制が少なくて関税がないなど輸出障壁の低さも、香港向け輸出の追い風になっていると考えられます。

 こうしたことから、県では香港への輸出をさらに拡大するため、県香港事務所を設置し、輸出促進コーディネーターを配置するなど、さまざまな取り組みを行っています。その柱の一つが食品見本市への出展です。9月5~7日には「レストラン&バー香港2017」が開催され、本県から七つの企業が宮崎県ブースとして出展しました。

 この見本市は、レストラン関係者やバイヤーなど食品関係者が数多く来場する、いわゆるBtoB(企業間取引)が中心です。県では、この見本市を新たに輸出に取り組む企業や安定した取引先を見つけたい企業にとって、ビジネスチャンスを広げる場と位置付け、出展手続きや通訳の手配といった支援を行っています。

 見本市の大きな成果の一つに、香港の商社である「Uda Gou China Ltd.」(以下、ウ社)との関係構築があります。昨年、本県ブースへの来場をきっかけに、ウ社は県産豚肉の取引を始めました。その後は県香港事務所や輸出促進コーディネーターの働きかけもあり、シイタケ、マンゴーのほか、先月香港への初輸出が実現したみやざき地頭鶏など、さまざまな県産品の輸入を行うようになりました。

 県産品のさらなる取引拡大を希望するウ社は、香港の高級ホテルやレストランのシェフ、オーナー、著名ブロガーが参加する宮崎ツアーを企画。先月、40人以上が来県しました。宮崎牛や地鶏、梨、シイタケなどの生産現場を視察して県産品への理解を深めるとともに、実際の取引に結びつくなど、早くもツアーの成果が表れています。

 さらに、昨年は来場者だったウ社が、今年は見本市の出展者となり、宮崎のブースとのコラボレーションを行うなど、本県にとって欠かせないパートナーとなりつつあります。見本市を契機に、県産品に関心を持つ香港企業を掘り起こすことも重要な目的の一つなのです。

 香港は日本にとって大変魅力的な市場であると同時に、世界各国や日本の産地間が厳しい競争が繰り広げている市場でもあります。この競争を勝ち抜くためにも、宮崎県産品の価値を認めて支持し続けてくれる貴重なパートナーを、少しでも多く獲得していくことが求められています。

 
(オールみやざき営業課主任主事・林田陽介)=第1土曜日掲載=
 

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