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2018年7月16日(月)
紙面県内経済

努力と準備、結実 和牛五輪で最高賞

2017/09/12

 積み重ねてきた「努力と準備」が結実-。全国和牛能力共進会(全共)宮城大会最終日の11日、本県の8区代表が肉牛の部の最高賞・内閣総理大臣賞に輝いた。口蹄疫からの復興発信や前回の雪辱、地元の期待。さまざまな思いや願いに最高の形で応えた出品者たちは、喜びを爆発させた。8区のほか、5、7区で優等首席を獲得するなど「畜産王国」の底力を示した。

内閣総理大臣賞を獲得し、チーム宮崎のメンバーから祝福を受ける(左から)馬場、平野、薬師さん=11日午前、仙台市・夢メッセみやぎ

 積み重ねてきた「努力と準備」が結実-。全国和牛能力共進会(全共)宮城大会最終日の11日、本県の8区代表が肉牛の部の最高賞・内閣総理大臣賞に輝いた。口蹄疫からの復興発信や前回の雪辱、地元の期待。さまざまな思いや願いに最高の形で応えた出品者たちは、喜びを爆発させた。8区のほか、5、7区で優等首席を獲得するなど「畜産王国」の底力を示した。

 8区の3頭は口蹄疫後、被害が大きかった児湯郡で生まれた種雄牛「満天白清(まんてんしらきよ)」の子牛たち。1頭を出品した平野文宏さん(44)=小林市野尻町=は「口蹄疫後に登場した種雄牛での日本一は、本当に意味があり、うれしいこと」と胸を張った。

 平野さんと馬場幸成さん(63)=同市=は、前回2012年の長崎大会も同じ8区に出場。優等5席と優れた成績だったが「1位になれず、悔しさが残った」と再び頂点を目指してきた。

 「雪辱を果たすことができた。枝肉も納得の仕上がり」と馬場さん。もう一人の8区代表で、全国有数の牛どころ・都城市から唯一出場した、同市高崎町の薬師憲一さん(44)は、初出場での快挙に「プレッシャーもあったが、期待に応えられほっとした」と終始笑顔だった。

 3回以上出産した雌牛4頭一組で競う5区に出品した吉田大城(ひろき)さん(34)=串間市=は、前回大会で首席を取った父正彦さん(58)の背中を追いかけてきた。「有言実行できて感無量。支えてくれた人たちに感謝したい」と大城さん。首席を取ると、正彦さんが見守る観客席に向かって、高々と右手を突き上げた。

 同じく5区に挑んだ松本範子さん(75)=日南市南郷町=の愛牛「とみの3」は、2大会連続の優等首席。5年前からこの牛に携わり、今大会の引き手を務めたJAはまゆう技術員、和田康秀さん(33)は「審査場でも堂々として、落ち着いていた。本当に良い牛の手綱を握ることができた」と目を細めた。

 種牛・肉牛の計7頭で競い、産地の総合力が問われる「花の7区」は、本県の裾野の広さを証明した。種牛2頭を出品した小林市の森田直也さん(42)は「(7区で)総理大臣賞2連覇を狙っていただけに残念。評価の方向性が前回とは違うような部分もあり、勉強し直したい」と、すでに5年後に照準を合わせる。

 肉牛に1頭を出品し、宮崎牛肥育牛部会長も務める鎌田秀利さん(53)=串間市=は「農家も宮崎牛のPRに協力するなど『日本一』の看板を生かし、ブランド力をさらに強めていきたい」と新たな目標を見据えていた。

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