みやビズ

2018年5月22日(火)
紙面県内経済

キヤノン高鍋進出へ 南九大跡地

2017/08/30

 キヤノン(東京)が高鍋町の南九州大・高鍋キャンパス跡地にデジタルカメラの大規模工場を建設することが29日、関係者の話で分かった。近く同町と立地調印し、県から立地認定を受ける。2019年に操業を開始する見通し。同キャンパスは2010年に都城市へ完全移転しており、跡地活用が地元の懸案となっていた。

 同キャンパス跡地は同町南高鍋の日向灘を望む小高い場所に位置し、敷地面積は30ヘクタールに上る。誘致に動いていた同町が同大学から購入し、建物の解体、造成を行った後に同社へ売却する。

 同社は需要の変化に即応できるよう、生産機能の国内回帰や自動化の推進などによって生産技術の高度化を進めている。こうした流れの中で、木城町でデジタルカメラを生産する宮崎ダイシンキヤノン(現宮崎キヤノン)の発行済み全株式を今年6月に取得し、完全子会社化した。

 九州では同じくグループ会社の大分キヤノン、長崎キヤノンがあり、いずれもデジタルカメラを生産。関係者によると、キヤノンが九州におけるデジタルカメラ生産能力の増強を検討する中で、本県での体制拡充が浮上した。

 高鍋町では、南九州大が1967(昭和42)年に開学。2010年、キャンパスが都城市へ完全移転したことで地域経済は打撃を受け、活性化につながる跡地活用が課題となっていた。

 キヤノンの16年12月期連結決算は売上高3兆4014億円、純利益1506億円。17年1~6月期は既存事業の収益構造の見直しや新規事業の拡大といった事業構造の転換が進展し、業績が好転。17年12月期は売上高4兆500億円(前期比19・1%増)、純利益2200億円(46・0%増)と予想する。

 宮崎キヤノンは1980(昭和55)年設立。2016年12月期の売上高は521億3千万円。従業員数1030人(6月1日現在)。

アクセスランキング

ピックアップ