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2019年7月17日(水)
紙面県内経済

児湯食鳥、対日輸出へ 農水省初の許可

2017/06/23

 児湯食鳥(川南町)がベトナムで現地企業と設立した合弁会社「コユ・アンド・ユニテック」が日本への輸出を目指して整備した鶏肉加工施設について、農林水産省は22日、輸出可能な施設として指定した。ベトナムからの輸入を認めるのは生肉、畜産加工品を通じて初めて。児湯食鳥の尽力によるもので、ベトナム政府は今後の展開に期待を寄せている。

 農水省動物衛生課によると、ベトナムは家畜伝染病のリスクがあるため、牛豚や鶏の生肉、加工品の輸入禁止地域となっている。ただし、加工品については農水大臣が指定した施設で適切に加熱処理され、ベトナム政府発行の検査証明書を付けることで輸入を認めることができる。

 農水省はコユ社の施設に対し、5月に現地調査を実施。要件を満たしていると判断し、家禽(かきん=鶏、七面鳥、アヒルなど)の加工品を日本向けに輸出できる「加熱処理施設」に今回指定した。また、ベトナム政府との間で輸入受け入れに伴う家畜衛生条件を同月締結していた。

 加工施設は3月に完成し、延べ床面積は約3300平方メートル。高度な衛生管理を行うためのシステムや最新機器を導入。自社の食鳥処理施設に隣接しているため、安全で新鮮な鶏肉を加工できる。

 既に複数の日本企業から取引を求められているコユ社では、輸出品目を選定した上で今月中に生産を始めたい考え。8月中旬以降の輸出開始を見込んでいる。

 加工施設の生産量は1カ月当たり320~330トン(最大450トン)。日本企業の旺盛な需要に応えるには生産能力を増強する必要があり、同施設の「最低でも2倍の規模」(児湯食鳥)となる第2加工施設の整備を計画している。また、現在の同国南部に加え、新たに北部にも生産拠点を置く構想も持つ。

 コユ社の最高経営責任者(CEO)で代表取締役会長の渡部博行・児湯食鳥社長は「3年前にベトナムに進出し、何もノウハウがない中で、一民間企業が知恵と工夫で(輸出許可という)風穴をあけることができた。今後の大きな成長が期待できる。感慨もひとしおだ。これからも海外事業の拡大を速やかに進めていく」としている。

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