富士チタン工業が延岡に進出

立地調印を終え、記念撮影に応じる富士チタン工業の前田晃男社長(右から2人目)ら=19日午後、延岡市役所
電子部品の原料に使うチタン酸バリウムなどを製造・販売する富士チタン工業(大阪市、前田晃男社長)が、延岡市天下町のクレアパーク延岡工業団地第2工区に新工場を建設することが決まった。19日に延岡市役所で立地調印式があった。
同社は2000年に日向工場(日向市日知屋)を開設しており、本県への進出は2カ所目。第2工区(分譲面積11ヘクタール)への立地は3社目で、県外企業の進出は初となる。敷地面積は約3万8千平方メートルで、工場の延べ床面積は約9800平方メートル。今年9月に着工し、19年4月の操業を予定している。設備投資額は約30億円。2年間で35人の新規雇用を計画し、生産額は年間約13億円を見込んでいる。
同社は1936(昭和11)年に創業。国内初の工業化に成功した酸化チタンとチタン酸バリウムなど電子材料を柱に事業を展開。53(同28)年~2005年、旭化成が経営参加していた。
チタン酸バリウムは電子部品の積層セラミックコンデンサーの原料に使用され近年、需要が拡大。生産拡大へ日向工場と一体運営ができ、プラントエンジニアリングやメンテナンスなどで協力企業が多い延岡への進出を決めた。
調印式で首藤正治市長は「クレアパーク最大の企業立地。市内経済を活性化させる取り組みに弾みがつく」と感謝。前田社長は「延岡に貢献し、信頼される企業を目指していきたい」と話した。
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