宮崎空港300万人台回復 LCC関西線好調

県総合交通課によると、同空港の利用者数は1997年度の347万人をピークに景気低迷などで減り始め、2007年度304万人を境に300万人を割った。その後は口蹄疫が襲った10年度は255万人、東日本大震災の影響が響いた11年度は249万人まで落ち込んだ。12年度からは景気回復や路線拡充などで増加に転じ、15年度は298万人まで持ち直していた。
16年度の内訳は国内線296万8136人(前年度比2・7%増)、国際線9万3226人(同7・0%減)。国際3路線のうちソウル、香港線は熊本地震後の5~7月に利用が低迷したものの、その後は持ち直してほぼ横ばいを維持。一方、地震の影響により16年10月に週3便が2便に減便された台北線が前年度比21・1%減と落ち込んだ。
国内線は15年8月に就航したLCCピーチ・アビエーション(本社・大阪)の関西線が初めて一年を通じて運航し、利用者は前年度比68・9%増の11万1204人に。
福岡線も好調が続き、10・2%増の55万289人に増えた。要因として、地震で高速道など他の交通網が打撃を受けた分、空路に流れた可能性があるという。羽田線はほぼ横ばいだった。
県は16年2月に策定した県交通・物流ネットワーク戦略で19年度310万人の目標を設定。同課は目標達成へ向け、「国際線は台北線の3便への回復、国内線は成田空港をターゲットにしたLCC路線の誘致活動などを引き続き進めていきたい」としている。
- 宮崎空港、五輪向け改修 国際線専用の搭乗口新設 - 紙面県内経済 ...(2017年03月22日)
- 宮崎空港に外貨両替機 宮銀が県内初 - 紙面県内経済(2017年04月27日)
- 経済連と宮崎空港が協定 地域活性化図る - 紙面県内経済(2016年12月16日)
- 搭乗率82%好調維持 ピーチ宮崎-関西線就航1年 - 紙面県内経済 - みや ...(2016年08月27日)
- 統計からみた宮崎/宮崎空港の入国外国人数 - みやぎん経済研究所 ...(2015年10月29日)
- LCCピーチ8月就航発表 片道最安4590円 - 紙面県内経済(2015年04月15日)
- ピーチ需要発掘に自信 既存交通機関と競合否定 - 紙面県内経済 - みや ...(2015年04月15日)