みやビズ

2018年6月24日(日)
紙面県内経済

留学生も宮崎県内就職を 県が人材獲得支援

2017/03/19

 宮崎県内の大学などで学ぶ外国人留学生が年々増加する中、県は日本での就職希望者を県内企業につなぐ取り組みに力を入れている。海外展開を目指す企業にとって、こうした人材は語学力などの面で貴重な戦力となり得るが、これまでうまく仲介できておらず「宮崎で就職するケースはまれ」(学校関係者)なのが実情。このため、就職・採用の相談窓口を開設し、企業訪問ツアーを企画するなど、あの手この手を打ち始めている。

バスツアーで「ANAホリデイ・インリゾート宮崎」を訪れ、客室を視察する留学生ら=16日、宮崎市

 宮崎県内の大学などで学ぶ外国人留学生が年々増加する中、県は日本での就職希望者を県内企業につなぐ取り組みに力を入れている。海外展開を目指す企業にとって、こうした人材は語学力などの面で貴重な戦力となり得るが、これまでうまく仲介できておらず「宮崎で就職するケースはまれ」(学校関係者)なのが実情。このため、就職・採用の相談窓口を開設し、企業訪問ツアーを企画するなど、あの手この手を打ち始めている。

 県オールみやざき営業課によると、2016年5月1日現在の外国人留学生は過去10年で最多の370人。全国と同じく増加傾向にあり、10年前の3倍近くに伸びた。国別ではネパール、中国、韓国などアジア圏が目立つ。一方、法務省の統計では、在留資格を就労目的に変更して県内就職した留学生は、10~15年に5~10人で推移。九州他県と比べて低い水準にとどまる。

 県は企業の海外展開、外国人誘客などを促そうと、グローバル戦略を策定。留学生の就職支援は人材面からこうした動きを支援する狙いもあり「高度な知識や専門性を持った留学生にできるだけ県内にとどまってほしい」と同課。1月に相談窓口を課内に新設しており、今月16日には宮崎市内の企業3社を巡るバスツアーを初めて企画した。

 ツアーは「自分に合う仕事があれば働きたい」との意向を持つ中国、ベトナムなどからの留学生、国際交流員ら5人が参加。受け入れ先の一つで、宮崎市のホテル「ANAホリデイ・インリゾート宮崎」の担当者は「外国人利用客が増えており、語学が堪能な留学生にぜひ来てほしい」と採用へ前向きな姿勢を強調した。

 県は17年度、相談窓口にコーディネーターを置くなどして機能を拡充したり、九州各県が共同運営するマッチングサイトを活用したりして、さらに対策に注力する考えだ。

 こうした動きを、留学生を受け入れている学校側も歓迎。200人以上の留学生がいる宮崎大は、日本での就職者は毎年10人前後で、うち県内企業は金融、食品、電気関係などで多いときに3人程度。

 同大学国際連携課の守矢浩係長は「潜在的に、まだ就職希望者は多いはず。査証(ビザ)の関係で企業もなかなか一歩踏み出せない中で、県の動きが一つのきっかけとなれば」と期待している。

アクセスランキング

ピックアップ