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2018年7月16日(月)
紙面県内経済

カイゼンで農業効率化 テラスマイル(宮崎市)

2017/02/04

 ITを活用した農家の経営分析を手がけるテラスマイル(宮崎市、生駒祐一代表)は、効率的な経営を支援するサービス「テラカイゼン」を始めた。主に製造業で行われている作業効率化に向けた見直し活動「カイゼン(改善)」の視点を農業に生かし、人工知能(AI)も活用しながら農家の競争力を強化する。

集めたデータを提示しながら農家にアドバイスをするテラスマイルの生駒祐一代表

 ITを活用した農家の経営分析を手がけるテラスマイル(宮崎市、生駒祐一代表)は、効率的な経営を支援するサービス「テラカイゼン」を始めた。主に製造業で行われている作業効率化に向けた見直し活動「カイゼン(改善)」の視点を農業に生かし、人工知能(AI)も活用しながら農家の競争力を強化する。

 同社がこれまでに蓄積した農業関連のデータや公表されている統計などを使い、農作物の県別収穫量や市場別出荷量などのデータを複合的に分析して、産地やマーケットの特性を「見える化」する。その上で、例えば特定の卸売市場におけるトマトの月別取扱量から品薄になる時期を把握し、そのタイミングで出荷できるよう作付計画を提案。より利益が上がるようにする。

 産地間を比較し、作付面積は広いのに10アール当たりの収量が少なければ、作業や規格外品を生み出している要因を分析して無駄を減らすよう助言する。自治体やJAの専門部会など、営農強化や担い手育成に取り組む団体の利用を見込む。

 カイゼンの実証実験は、数年前から西都市の若手ピーマン農家でつくる営農グループを対象に行っている。出荷量や天候などのデータに加え、本年度は栽培技術に優れる農家の勘や経験も数値化してAIで解析し、収量と所得向上につなげたい考えだ。

 テラスマイルは、1月に農業シンクタンク「カイゼンラボ」を運営するエムスクエア・ラボ(静岡県菊川市)と業務提携。経営分析でシンクタンクの業務の一翼を担う。またシンクタンクに参加する豊田肥料(同県袋井市)が持つ土壌改良や肥料の配合についてのノウハウを自社の顧客に提供する。

 担い手不足が深刻な中、生産性向上は農業の重要課題。生駒代表は「データを活用することで稼げる手法が分かれば、農家の作業内容や意識が変わる。データの活用が当たり前になって、元気な産地づくりの手伝いができれば」と話している。

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