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2018年4月24日(火)
紙面県内経済

海外展開ICT活用を 宮崎市で宮崎大、JICA九州講座

2016/09/07

バングラデシュで事業展開する中で経験した失敗や得た教訓について話す荻野社長

 国際協力機構九州国際センター(JICA九州)、宮崎大共催の「宮崎発! ICT×海外展開セミナー」は6日、宮崎市の複合ビルKITENであった。海外展開に関心のある県内企業関係者ら約80人が出席。情報通信技術(ICT)を活用した海外での事業展開例やJICAによる中小企業支援事業の報告などを通し、ICT環境整備が急速に進む開発途上国への進出の可能性を考えた。

 JICAの支援を受け、バングラデシュでICT人材の育成支援に取り組む教育情報サービス(宮崎市)の荻野次信社長が事例を報告した。

 同社は、独自の動画制作ソフト「ThinkBoard(シンクボード)」を活用したeラーニング(インターネットを使った学習)システムで人材育成に取り組むが、当初は関係者の高評価に反して利用が伸びなかったという。また、同国で発生したゼネラルストライキにより渡航ができず、システム説明会の開催が危ぶまれたこともあった。

 しかし、いずれの問題も、現地でパートナーとなったIT企業や、先行派遣していた同社の社員、地元大学などとの連携により窮地を切り抜けた。

 荻野社長は「現地や自社の商品特性を理解した現地パートナーらと信頼関係を築いていたからこそできた」と、現地との関係構築の重要性を強調した。

 海外展開のメリットとしては「自社商品の客観視ができること」や「海外志向の強い優秀な人材が集まること」などを挙げ、「海外展開は大変なことも多いが、中小企業にとって大きなチャンス。宮崎から巨大な市場へ飛びだそう」と投げ掛けた。

 このほか、宮崎大で取り組まれるICTを農業や医学などの分野に活用する研究事例や、JICAによる開発途上国での事業報告があり、参加者たちは真剣に耳を傾けていた。

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