みやビズ

2019年10月14日(月)
紙面県内経済

拓け!海外市場~香港発 オールみやざき営業便り

2016/03/05

新華日本食品レストランでのみやざきプロモーションイベント。シェフによる県産へべすぶりの解体ショー=香港

地元と連携 継続的な取引目指す

 日本からの農水産物や食品の輸出は右肩上がりだ。農林水産省が2月に発表した2015年の農林水産品、食品の輸出額は前年比21・8%増の7452億円と過去最高を記録。メード・イン・ジャパンへの信頼と日本食ブームが追い風となっている。

 中でも、香港への輸出は約4分の1を占め、牛肉や甘藷(かんしょ)などの県産品もその一翼を担っている。一方、香港の小売店、飲食店では日本国内の産地間競争が激しさを増しており、輸出品のブランドを浸透させ、価格競争から脱却していくことが課題となっている。

 それぞれの商品について何がよいのか、他とはどう違うのかをしっかりと説明し、作り手のこだわりを添えたストーリーとして伝えていくことが重要だ。

 そのため県は、昨年7月に香港の大手食品企業である新華日本食品有限公司と連携協定を締結。直営レストランでのフェアのプロモーションなどを通じて、ストーリーのある商品提案を行い、継続的な取引拡大に取り組んでいる。

 同社のメイ・チョイ社長は、日本の産地をめぐりながら食品の輸出を拡大してきた方で、日本農林水産物・食品の海外での紹介、普及等に貢献したとして、本年度の『日本食海外普及功労者』表彰を受賞されている。

 そのような状況の中、1月にはオープンしたばかりの同社直営レストランで、150人が参加したPRイベント「みやざきの夕べ」を開催するとともに、2店舗同時に宮崎フェアを開いた。牛肉、ブリ、キンカン、日向夏ミカン、焼酎、スイートピーなど、本県産の安全で高品質な商品の魅力を伝えることができた。

 参加した県内企業の中には、早くも継続輸出に向けた商品の提示や輸出体制の整備に取り組んでいるところもある。新華日本食品有限公司とは共同でプロモーションに取り組みながら、来年度の取引に向けた交渉を行っている。

 この連携を通した取り組みは、県内での輸出商品の開発、輸出産地・企業の育成に必ず役に立つだろう。輸出を成長のチャンスと捉える産地・企業の皆さんからの積極的な提案を期待している。

 
(県香港事務所・松宮哲夫)

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