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2019年6月16日(日)
紙面県内経済

大阪発・売り込めみやざきブランド【サツマイモ】

2014/10/18
■企業との連携に活路

「おいもさんのお店らぽっぽ」で販売されているサツマイモのスイートポテト=大阪・守口市

「おいもさんのお店らぽっぽ」で販売されているサツマイモのスイートポテト=大阪・守口市

 本県のサツマイモ生産量は全国第4位、大阪市中央卸売市場に入荷するサツマイモの約20%を本県産が占める。本県産の特徴である鮮やかな赤紫色の表皮にクリーム色の果肉、加熱すると甘くホクホクした食感は、関西でも人気は根強い。

 しかしながら、市場関係者は「関東産地のサツマイモ栽培が拡大しているため、競争が激化。ジャガイモと比べて料理のレパートリーが少ない-などの理由で家庭消費も伸び悩んでおり、市場取扱量も年々減少している」と販売の厳しさを話す。

 サツマイモ消費の裾野を拡大するには、消費者への新たなメニューの提案に加え、スイーツや冷凍食品などの加工食品での販売取組が不可欠だ。

 大阪府守口市に本社を置く白ハト食品工業株式会社は、さつまいもスイーツに力を入れる。さつまいも専門の菓子チェーン「らぽっぽ」を全国の百貨店や駅ナカで展開し、スイートポテトやポテトアップルパイなどの商品は季節を問わず女性に大人気だ。

 さらに、9月からはコンビニエンスストアに提案し、自然解凍で食べられる冷凍食品の大学いもの販売に着手した。

 同社は、「少子高齢化で消費が減退する中においても、産地直結で手軽に食べられるスイーツ素材、冷凍商材としてサツマイモの需要は開拓できる。産地には安定した品質と量の確保をお願いしたい」と話し、企業自身が産地と一体となった取り組みの動きがみられる。

 競合産地の茨城県JAなめがたは、白ハト食品工業株式会社との共同出資により、6次産業化に取り組む農業生産法人を立ち上げ、来年度からは長期貯蔵技術の強みを生かした加工事業に力を入れる。企業側は安定した品質の原料確保による生産効率の向上、産地側は安定した取引先の確保が可能となり、お互いにメリットを享受できるのが魅力だ。

 ライフスタイルや消費者の嗜好(しこう)が変化する中で、これまでの家庭消費の拡大に向けたメニューの開発とPRに加えて、食品加工企業と連携したスイーツや加工食品で消費拡大に取り組む必要があると考える。(県大阪事務所・金丸俊徳)

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