みやビズ

2019年9月23日(月)
紙面県内経済

「新分野創出に力を」 弁理士の横山さん講演

2014/09/19
日本とドイツの企業戦略の違いなどを解説しながら、日本企業が学ぶべき点を示した横山さん

日本とドイツの企業戦略の違いなどを解説しながら、日本企業が学ぶべき点を示した横山さん

 日本弁理士会九州支部と都城市の都城高専は12日、欧州を代表する特許事務所TBK(ドイツ・ミュンヘン)で活躍する同市高城町出身の日本国弁理士、横山良平さん(32)を講師に招き、ものづくりと知的財産に関するセミナーを同高専で開いた。同市と近郊の中小企業や行政などから約40人が参加した。

 横山さんは日本とドイツの企業戦略を比較。日本企業が電子回路など同じ分野(カテゴリー)で競い合う傾向にあるのに対し、ドイツ企業はブランドの創造や新たなカテゴリーの創出に力を入れていると指摘した。その上で「同じ分野で競えば、価格競争に陥る。それを避ける『カテゴリー・イノベーション』が必要。ドイツ企業は価格では勝負せず、自分の土俵で勝負する」と述べた。

 新たな分野を開拓するイノベーションの源泉として労働者を管理することよりも感化することを助言。「労働者に対し、一定の労働時間や資金を自由に使える裁量権を与えることで自主性と創造性が生まれる」とした。こうした働き方のほか、企業文化や知的財産権への意識、社会システムなど多角的な比較を加え、学ぶべき点を示した。

 ドイツで成功している中小企業の共通点としてグローバル展開の中、生産拠点を国内にとどめて「ドイツ製」というブランドを維持し、相手国では知的財産権の保護に努めていることを紹介。「日本の製品、サービスは非常に質が高く、世界的に信頼されている。誇りを持ち、どんどん海外へ出てほしい」と結んだ。

 横山さんは日本企業の欧州進出や訴訟などを手掛けており、本紙の経済電子マガジン「宮日ビジネスePRESS」(略称・みやビズ)にコラムを寄稿している。

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