みやビズ

2018年7月21日(土)
紙面県内経済

みやざき羅針盤 宮崎山形屋社長 山下隆幸氏

2014/05/31
百貨店の強み伸ばす

宮崎山形屋社長 山下隆幸氏
 -今月、6期12年ぶりの社長交代。抱負を。

 山下 目指すのは「地域の人々に愛される日本一の百貨店」。どれだけお客さまのお役に立つ店であるかということ。目先の数字にとらわれるのではなく、先をしっかり見据えることが大切と思っている。その意味で弊社に求められる四つの役割を果たしていきたい。キーワードは(1)ファッション(2)ギフト(3)ライフスタイル(4)親子孫3世代。例えば、百貨店の生命線であるギフト。贈って安心、もらってうれしいものを、どれだけ提案できるかが鍵になる。時代の変化に対応しながら、百貨店の強みをさらに伸ばす。あらゆる生活のシーンで山形屋を意識してもらう機会を増やしていきたい。

 -徐々にだが、業績もよくなっている。

 山下 2014年2月期決算を見ると、売り上げ(約140億円)は5年ぶりに前年をクリアした。催事を含めて食品関連が好調で、宝飾・美術などの高額商品も伸びた。それぞれの部門がテーマを持って取り組んだ結果を積み上げたもの。売り上げはお客さまの満足度を示す一つのバロメーターであり、支持をいただけたと判断している。収益は横ばい状態(経常利益約1億3千万円)。これは構造的な問題が影響しており、どの百貨店も同じだろう。いずれにせよ、再スタートと考えている。

 -1年にわたり専務店長を務めた。

 山下 就任して毎週日曜日の午後5時半から、各フロア責任者などを集めてミーティングを開いている。一貫した営業体制を確立するのが狙いで、現場の状況や目標を共有している。言い続けているのは、お客さまに来店していただくのはありがたいということ。当たり前に思うなと繰り返し言っており、お客さまとのつながりは強いと思う。ただ、2万平方メートルという店舗面積を考えれば、売り上げはまだ伸ばせる。昔に比べ、生活スタイルや価値観も随分変わった。旧態依然とした売り場ではお客さまはワクワクしない。お客さまの心をくすぐるような売り場にしていきたい。

 -来年に創業80年を迎える。

 山下 先輩たちが築き、受け継いできたものは信用。お客さまをはじめ、お取り組み先、従業員、それに街に対して。百貨店は街と共存しなければ成り立たない。市街地のみなさんと連携しながら活性化していくつもりで、全面的な協力はいとわない。例えば、ボンベルタ橘さんとも情報を交換し、一緒にできることを模索していきたい。中心市街地は一つのチームと思っている。

 -消費税増税の影響について。

 山下 3月は高額商品を中心に駆け込み需要もあり、売り上げは前年同月比で2割ほど増えた。逆に4、5月は反動減で厳しかった。特に4月は15ポイントほど減った。しかし、これは想定内。大事なのは6、7月だろう。お中元の時期にも当たる。ただ、今の数字を見ていると回復傾向にある。3~8月の上半期の前年クリアは可能だろう。来年の増税(10%)は絶対にあるとみている。(聞き手 経済部長 杉尾 守 宮崎山形屋で)

 やました・たかゆき 鹿児島大法文学部卒。1977(昭和52)年、山形屋入社。婦人服統括部長、商品部長、常務取締役などを経て、2013年2月に宮崎山形屋代表取締役専務店長。鹿児島県出身。59歳。

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