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2020年1月26日(日)
紙面県内経済

安井(門川町)医療機器に本格参入 外科用針を受託生産

2013/05/02

外科用針の受託生産に乗り出す安井(門川町)

 印刷物の製造・販売や合成樹脂の成形加工販売などを行う安井(門川町、松田哲社長)は、医療に用いられる外科用針の受託生産に乗り出す。自社工場内の一部をクリーンルームに改装して、同所で外科用針を生産し、5月下旬から本格出荷を始める予定。同社は2012年3月、薬事法に基づく「医療機器製造業許可」を取得しており、今回の受託生産を皮切りに医療機器製造事業を拡大させる方針だ。

 クリーンルームは、自社の開発棟(鉄骨平屋建てで延べ床面積約750平方メートル)の一部を改装して設置。延べ床面積は約450平方メートルで、麻酔などに使用する外科用針を生産して、県外メーカーに出荷する。年産約800万本を見込んでおり、現在は別の部署から数人の従業員を同所に配置転換してトレーニングを実施。5月下旬ごろから本格出荷を始めるという。

 同社は1930(昭和5)年に創業。印刷物の製造・販売のほか、メーカーからの受注で医療機器の部品製造なども手掛けている。一方で、同社は医療機器の部品製造だけでなく、完成品の製造を目指しており、12年には「医療機器製造業許可」を取得。医療機器産業への本格参入に向けて準備を行っていた。

 受託生産事業の進展に伴い、新規雇用も順次拡大させる計画で、2年以内に約30人の新規雇用を予定する。15年までにはクリーンルームの増床も計画しており、これに伴って現在の開発棟の増床(約60平方メートル)も検討する。

 松田社長は「(今回の受託生産での)売り上げは会社全体の2、3%程度。ただ、将来は受託生産だけでなく、OEM(相手先ブランドによる生産)や自社生産も考えている。今回を機に医療機器製造事業を拡大させていきたい」と話している。

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