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2018年7月17日(火)
紙面県内経済

自社ソフトで動画授業作成 宮崎市の教育情報サービス

2013/03/22

新興出版社啓林館の学習書の動画授業を無料で公開しているユーチューブの画面

 教育関連ソフト開発の教育情報サービス(宮崎市、荻野次信社長)は、教科書など制作・販売の新興出版社啓林館(大阪市、佐藤徹哉社長)と連携し、自社の情報コンテンツ制作ソフトで作成した動画授業のパソコン、スマートフォン(多機能携帯電話)での無料公開を始めた。同出版社が発売した学習書の販売につなげる試み。無料動画公開で書籍の購入を促すビジネスモデルは全国初で、教育情報サービスは同ソフトの普及促進も図りたい考え。

 公開しているのは、同出版社が3月中旬に発売した中学生対象の基礎学習書「ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる」(ホンわか)シリーズの動画授業。「啓林館」名で教科書を出版している同社は学習書でもシェア拡大を図っており、その手段として教育情報サービスの情報制作ソフト「ThinkBoard」(シンクボード)を用いる動画授業の作成を1年ほど前から検討していた。

 シンクボードは、画像やPDFファイルなどをパソコンに表示させ、手書き描画や音声を加えながらコンテンツを制作できる。講義内容を理解させる目的で、多くは大学や学習塾など教育現場に採用されている。今回、英語や数学、理科などホンわかシリーズ全11タイトルの内容を解説する授業621本(1本当たり15分前後)を同ソフトで制作。うち3分の1程度は学習書にCD―ROMで付属し、それ以外を含め全授業を順次、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開している。

 動画授業は、学習書そのものを背景に重要箇所に下線を引いたり、赤色で丸を付けるなど、理解しやすく仕上がっている。理解を深めるためには学習書が不可欠なことから、手元にない生徒らが学習書を買い求める動機付けになることが期待されている。

 教育情報サービスは、シンクボードを用いた教育システムに関し経産省の新連携事業の認定を受けるなど、同ソフトを核に商機を広げている。今回の動画授業で英語の講師も担当した荻野社長は「同じ授業をビデオでやろうとすれば、経費などで負担が大きい。シンクボードでは低コスト、短期間で制作でき、教材を指し示しながら解説できるので、今回のように学習書の理解を深める使い方も進めたい」と話している。

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