みやビズ

2020年2月25日(火)
紙面県内経済

商業施設木工事で飛躍 日南・久保田木工

2016/02/24

久保田木工が竹富島で手掛けた星野リゾートのコテージ(久保田木工提供)

 ホテルや病院など、商業施設向けの家具や建具を製作している久保田木工(日南市、久保田謙治郎社長)の業績が好調だ。九州経済の中心地である福岡にいち早く営業拠点を設けて取引先を開拓。実績を積み重ねて受注を伸ばし、2015年9月期決算の売上高は約10億円に達した。16年9月期も同程度の売り上げを見込んでおり、新工場の建設も予定している。

 ことしは、プロ野球の福岡ソフトバンクホークスが整備している新拠点(福岡県筑後市)のクラブハウスや選手寮の家具や木造作を担当。中部徳洲会病院(沖縄県北中城村)の移転新築工事などにも携わっている。営業エリアは九州全域。売り上げの7割を福岡県内の仕事が占める。

 日南市内の一戸建て住宅向けの工事が主だったが、06年に屋久島(鹿児島県)のホテル新築工事に関わり、県外進出のきっかけを得た。福岡は市場が大きく、九州各地への交通アクセスもいい。久保田社長(44)が福岡市内の大学出身で土地勘があり、人口減による地元市場の先細りや、九州新幹線の全線(博多-鹿児島中央)開通も見据え、07年に福岡営業所を開設した。

 製品は日南の工場で作って県外へ運ぶ。輸送コストはかかるが、ボリュームでカバー。コツコツと受注数を伸ばし、12年には高級旅館やホテルを運営する「星野リゾート」(長野県軽井沢町)の竹富島(沖縄県)のコテージなど55棟を建設。インテリア雑誌などで取り上げられ、飛躍のきっかけとなった。

 強力な営業で業績を伸ばす一方、一級家具製作技能士など職人の資格取得を積極支援。従業員25人の平均年齢は35歳と、若い感性を製品作りに生かしている。

 外国人旅行客の増加などで宿不足に悩む福岡市では、今後ホテルの進出ラッシュが見込まれ、好況は続きそうだ。目下の目標は20年の東京五輪関連工事。久保田社長は「日本での五輪開催は一生にあるかないか。歴史に残る仕事に携われるよう一生懸命営業をかけたい」と話している。

アクセスランキング

ピックアップ