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2019年6月20日(木)
紙面県内経済

県内外小売80店舗開拓 くしまアオイファーム(串間)

2014/02/11

パッケージにも工夫を凝らすくしまアオイファームの商品

 サツマイモの生産・販売を手掛けるくしまアオイファーム(串間市、池田誠社長)は、独自の販売網を築いて収益性を高めている。県内外のスーパーと直接取引を拡大させ商品は原則、同社が十分に利益を確保できる「言い値」で販売。消費者ニーズを捉えた商品づくりも進め“もうかる農業”を実践中だ。

 同社は2010年から、赤字体質だった経営を見直そうとスーパーなど小売店との直接取引をスタートさせた。県内を皮切りに福岡や関西、関東のスーパーに出向いて営業を展開。翌11年には商品直販率が5割を占め、売り上げは前年比22%増。利益も黒字に転換した。

 その後も、販路開拓を進め、12年には直販率8割以上、売り上げも11年比で37%増え黒字を維持。現在は県内外のスーパー約80店舗と取引するほか、海外にも輸出し直販率は100%となった。売り上げは10年の2倍以上となり、収益性も大幅に改善している。

 同社の商品は、品種やサイズ別に10種類以上をそろえ、パッケージも写真やイラストを加えるなどして差別化。多彩な商品構成にすることで地域やスーパーごとに違うニーズに対応でき、契約しやすくなったという。また、契約店はディスカウントストアを避け、こだわり商品を並べる小売店などを中心に取引し、高い収益性を確保している。

 来年度は加工場を新設し、加工品の開発、販売にも着手。輸出にも力を入れ、生産量も増加させる計画だ。池田社長は「スーパーなど小売店も差別化を図ろうと必死で、そこに商機がある。市場を通さない直接取引はリスクもあるが、自分で価格が決められない状況では生産者は生き残れない」と話している。

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