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2019年7月18日(木)
紙面県内経済

ベトナムで循環型事業、環境浄化担う 修電舎(延岡) 

2015/04/24

ベトナムに設置する予定のものと同型のリサイクルプラント(修電舎提供)

 制御盤製造などを手掛ける修電舎(延岡市、一瀬直行社長)が開発したリサイクルプラントを活用し、ベトナムで循環型農水産業の普及を図る実証事業が、国際協力機構(JICA)の中小企業海外展開支援事業に採択された。同国で深刻化する漁業廃棄物などによる環境汚染を抑制し、食の安全を推進する事業として期待が高まる。

 同事業は政府開発援助(ODA)の一環。中小企業の技術や製品が途上国の開発で実用性があることを実証し、現地での普及を図ることを目的としている。同社は2013年度の事業公募に応募し、同年中に仮採択された。今月3日、ベトナムで同国の農業システム研究開発センター(CASRAD)と同社との間で覚書を締結し、同7日にJICAと委託契約を結んだ。

 ベトナムは世界有数の水産物輸出国だが、加工品を製造する過程で発生する残りかすを川に流すことが常態化。また、過度な農薬使用による土壌汚染も広がっており、環境汚染が深刻な状況になっている。一方で、富裕層を中心に安全志向が高まり、有機栽培された野菜への需要が高まっているという。

 同社のリサイクルプラントで採用されているシステムは、魚などの残りかすに内城菌という菌を混ぜ、高温で発酵分解する。通常では発酵分解に2カ月程度かかるが、同システムを利用することで8~12時間で粉末状の有機肥料や畜産・水産向け飼料ができる。現在、韓国や中国などにも輸出されており、国内外で約250台が導入されているという。

 6~8月にかけて2台をホーチミン市にある農業ハイテクパーク内に設置し、1台目は7月の本格稼働を目指す。CASRADとともに循環型農水産業の実証事業を行う。事業期間は1年半で、約1億円の支援を受ける。一瀬社長は「現地の生産者にも興味を持ってもらえている。成果を上げて循環型農水産業のひな形をつくり、事業期間後の販路拡大につなげたい」と話している。

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