みやビズ

2017年6月29日(木)
寄稿コラム / くらしの中で旅をする~交流の旅が育む地域愛~(福永栄子)

暮らしの見える風景を愛する「みちくさ」

2014/03/06
 私の好きな風景。延岡に流れ込む五ヶ瀬川。九州の中央山地や、阿蘇外輪山に源を発し、流域には豊かな暮らしが広がる。鮎釣り舟が浮かぶ川面は、陽光を受けキラキラと光り、秋の風物詩・鮎やなは古くから伝わる流域人の暮らしを演出する。川沿いにある高千穂鉄道の鉄橋の跡、鉱山跡など、当時の暮らしを心に浮かべ、歴史ロマンに心を馳せながら、旅情は高まっていく。熊本市内から続く日向往還の道を上っていくと、旧街道沿いには豊かな暮らしが広がる。牛小屋に畑、焼酎蔵に神社など、心打たれずにはいられない暮らし風景。

悠然と流れる五ヶ瀬川。岸には鮎釣り船が着けられている

悠然と流れる五ヶ瀬川。岸には鮎釣り船が着けられている

五ヶ瀬川で鮎釣りに興じる

 五ヶ瀬川で鮎釣りに興じる

延岡市の秋の風物詩「鮎やな」

 延岡市の秋の風物詩「鮎やな」


 先人から伝わった自然と共生する生き方や「結」などの日本の暮らし文化が、今まだ生活のあちらこちらに残っている暮らし。

 地域交流誌「みちくさ」の編集長として、南・中九州の奥深い魅力を伝え始めて、早14年の月日が流れ、今年は秋に15年目を迎える。14年たった今でも一番好きな仕事は、地域に入り込んでの取材である。特に西米良村や日之影町や椎葉村など中山間地域に行くのが好きである。

日之影町の道沿いには、暮らし風景が広がる
日之影町の道沿いには、暮らし風景が広がる

日之影町の道沿いには、暮らし風景が広がる

稲の掛け干しの風景。地域によって掛け方が変わるからおもしろい

稲の掛け干しの風景。地域によって掛け方が変わるからおもしろい



 私だけでない。「みちくさ」を創っているスタッフたちひとりひとりが地域によって育てられている。「みちくさ」のメインのカメラマンの有田知永君もその一人。彼が撮った写真のひとつひとつに暮らしという魔術が入り込み、川や海、山々に、深い魅力が宿っていく。

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