みやビズ

2017年6月29日(木)
寄稿コラム / くらしの中で旅をする~交流の旅が育む地域愛~(福永栄子)

歴史とは、人の命のつながり

2014/01/23
 小さい時分から社会科が大好きだった。

 たしか小学4年生のときだったと思うが、一年間の自由研究で、郷土の調査をした。今、考えると、私の現在の仕事と、ほぼ同じことをした。地域の家々を訪ね歩き、その家のお爺さんやお婆さんから子どものころの思い出や祭り、食べ物などを聞いてまわった。

 当時、私は父の仕事の関係で大阪から横浜に移り住み、山を切り拓いて作った、いわゆる新興住宅地で暮らしていた。田園風景に囲まれた、新しい住宅街には、日本各地から移住してきた、大手の会社に勤める父親を持つ家庭が多かったのだが、調査を始めると、そうした家庭がほぼ全部、核家族で、ふだんは父親とほとんど接することがない生活をしていることがわかった。

定年を迎えラストフライトのときの父(写真中央)。向かって左隣が母、その左隣が筆者

定年を迎えラストフライトのときの父(写真中央)。向かって左隣が母、その左隣が筆者

 私の家の父は当時、日本航空の国際線パイロットであったため、家にまったく帰らない1週間と、連続して在宅する数日が組み合わさっていたので、父が遠方より戻り、家族と過ごしてくれた夕餉の楽しかったことを、母と作った料理の味や匂いと一緒になって今でも、よく思い出す。

 夏は父が繁忙期に入り、ほとんど戻ってこない。私と弟たちは、母の実家である大阪に帰り、自分が住んでいるところよりも都会の環境で、デパート探検ごっこなど工夫しながら(笑)休みを過ごした。

アクセスランキング

ピックアップ