みやビズ

2018年5月21日(月)
寄稿コラム / くらしの中で旅をする~交流の旅が育む地域愛~(福永栄子)

天空のユズ狩り

2013/11/14
こゆ人めぐり2013には、82個にもおよぶメニューが詰まっている

こゆ人めぐり2013には、82個にもおよぶメニューが詰まっている

 「天空のユズ狩り」という名の「こゆ人めぐり」の体験プログラムを行ったのは、11月9日。西米良村の横野地区にある中武ファームに集合した宮崎市や都城から集まった参加者たちは、嬉しげにトラックの荷台に上がり込んだ。期待に子どものように顔を輝かせた10名を乗せ、たくましい軽トラは、中武家の私有地である急峻な斜面を上がっていく。両脇には、黄色くユズ色に染まった果実が緑の間から顔をのぞき、収穫時期が始まったことを告げていた。真っ青な空に映え、たわわに実るユズの畑は、典型的な西米良の美しき秋の暮らし風景である。

天空の柚子畑

天空の柚子畑

 軽トラは美しい竹林を抜けると、突然、天空に広がるユズ畑に出る。脚が竦むほど高く、軽トラの荷台からはキャーキャーと歓声もあがった。天空の城ラピュタもびっくりするほどの別天地。ヘリコプターが眼下を飛ぶといえば、その高さを想像できるはずだが、何度来ても驚く取材陣。主の中武勝文さんから山村の暮らしについて語っていただいたのち、ユズの採り方についてご教授いただき、さっそくユズ狩りがスタート。銘々は、急峻な斜面で足をふんばりながら、一生懸命ハサミを動かし、かついでいる袋に入れていく。結構、上手で、あっという間に袋が満杯になっていく。

こゆ人めぐりのメニュー「おばちゃんたちとお話教室」

こゆ人めぐりのメニュー
「おばちゃんたちとお話教室」

 今回の体験プログラムは、さいとこゆ観光ネットワーク(事務局:高鍋商工会議所)主催の「こゆ人めぐり」の特別メニューのひとつである。西都市と児湯郡のゲンキボたち(元気な人たちという意の方言)が、毎月、夜な夜な集まり作った体験プログラムが82個のメニューが来年1月2日まで続いている。この日は、3つのメニューがあった。

 早朝より行なわれた「おばちゃんたちとお料理教室」(1700円)。西米良のおばちゃんたちとの煮しめやコンニャク、ユズ味噌作り体験には、23名の参加者があり、大盛況であった。そして、午後2時から始まった「天空の柚子狩り体験」(参加料1,200円)は、中武ファームでのユズ狩り。お宅でお茶菓子をいただくという交流のオマケ付が楽しい人気メニュー。また体験料には2kgのユズのお土産がついてくるとあり、ユズ狩りの後には参加者たちが口をとがらせて?熱心に計り方が始まった。1kg200円でたくさん買い上げていく。

 こんな大変な急峻な斜面でのユズ作り、「一寸、安すぎるね」という声が上がり、ついつい大きく頷いてしまった。そう、それがこのエコツーリズムの目的なのである。日本の山村で一生懸命に作った味わい深いユズを皆が知り、少しでも価値をあげて、ユズのより高値の消費を促していきたい。

中武家の人々

中武家の人々

 そんな思いを写真に託しパネルにして展示しながら、実は今日は朝からユズ販売をしている。熊本商工会議所女性部の主催のマルシェに参加している。場所は物産市などで有名な熊本市内中心部にある「びぷれす広場」。夜はトークセッションでお話をさせていただくということで、みちくさ観光物産展コーナーも出店することにしたのである。前日の中武ファームさんのユズや、米良のユズ製品をはじめ、南大隅町の米粉油で作った「こうこドレッシング」、八代市の福田さんのお宅のファーストクイーン、五ヶ瀬町の「バーバクラブ」のかりんとう、そして、みずなが水産の新商品「さかなん ごっそう」など。珍しいものが多かったせいか、皆さんが喜んで買って下さった。「さかなん ごっそう」は常温保存で温めないで食べることができる干物で、かなり人気があった。しかし、ユズは…残念ながら値段を1kg150円に下げるまで売れなかった。「ユズってどうやって食べるの?」という質問もあり、「レモンやカボスのようね」という言葉に、まだ果実を直接、搾って利用する人はあまり多くないことを知った。柚子ポン酢のことは皆が知っているのに…。柚子胡椒やユズ茶、ユズを千切り乾燥したものをパックした調味料など、ほとんどの人が知っていた。しかし、果実そのままでは、まだまだ使ったことがない人が結構おられることに驚く。たいへん勉強となる販売体験であった。

西米良の元気なおばちゃんたち「みどりグループ」

西米良の元気なおばちゃんたち「みどりグループ」

 来年からは「みちくさ物産市」など、コッコファームなどいろいろなところで展開する予定である。こうした体験を基にした楽しいお頼りをこのコラムで紹介していきたいものである。「こゆ人めぐり」に参加したい方は、「みちくさ」で検索していただくと弊社のホームページが出てくるので、そこからアクセスし申し込むことができる(物産市のご案内もする)。冊子がほしい方は事務局(0983-22-1333)までご連絡してほしい。

 西米良村に冬が来る。今年、横野地区では4年に一度の神楽が奉納される。今度は、ユズ湯用のユズを売ってみようかな?!糸巻き大根と呼ばれる米良の地大根も珍しく、料理体験を「こゆ人めぐり」でプログラム化しているので、ぜひ参加してみてはいかがだろうか?

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