みやビズ

2019年9月20日(金)
記者コラム / (鳥)

高揚感どこへ

2012/11/21
 2009年9月16日の特別国会召集日に、衆院で初めて議席を得た140人を超える民主議員も続々と国会に初登院した。議事堂正面玄関から姿を見せる彼らに多くのメディアがマイクを向け、議員たちは引き締まった表情や笑顔を見せながら抱負を口にしていた。300人を超える民主議員団が誕生し、ある種の高揚感に包まれていたのは本人たちやメディアだけではあるまい。

 衆院が解散した。あの時の高揚感は影もない。高邁(こうまい)な理想がはがれ落ちたのか、保身のためか、民主を離れて新たな勢力の結集を図ったり、他党に売り込む議員が後を絶たない。民主政権誕生前の行き場のない閉塞(へいそく)感、あるいは行き場を求める焦燥感が政界に漂っているように思える。

 有権者は、この空気感の落差をどう感じているのか。本県の企業や経済団体トップは、景気浮揚に最優先で取り組むよう次期政権に求めている。生活の改善が実感できる政策の実現を望む県民も少なくないだろう。各党は公示日までに公約などを示すはずだ。高揚感を実感できる将来を見いだせるか、失望感が覆う結果につながるのか、まずは国民との約束を見極めたい。(鳥)

アクセスランキング

ピックアップ