みやビズ

2017年11月18日(土)
記者コラム / 巣山貴行

活気づく南宮崎経済

2017/07/07
 宮崎市大淀4丁目の大型商業施設「宮交シティ」と、併設するイオン南宮崎店を運営するイオン九州(福岡市)が共同で大幅な店舗改装を実施する。2018年3月に大規模増床する同市のイオンモール宮崎へ対抗することが狙いで、南宮崎地区の顔でもある老舗店舗がどう変わるか注目される。
大幅な改修を予定している宮崎市の宮交シティとイオン南宮崎店

大幅な改修を予定している宮崎市の宮交シティとイオン南宮崎店

 宮崎市大淀4丁目の大型商業施設「宮交シティ」と、併設するイオン南宮崎店を運営するイオン九州(福岡市)が共同で大幅な店舗改装を実施する。2018年3月に大規模増床する同市のイオンモール宮崎へ対抗することが狙いで、南宮崎地区の顔でもある老舗店舗がどう変わるか注目される。

 同モールの年間来場者数は1000万人、売上高は約300億円。売り場の規模、収益共に県内トップの大型商業施設だ。一方、宮交シティは年間来場者数500万人、売上高約100億円。同モールの商圏が県内全域であるのに対し、南宮崎地区を主戦場とする宮交シティは十分に善戦していると言える。

 さらに、同モールが05年に開業したことで、宮交シティは売上高を大きく落としたが、近年は同モール開業前までの状態に業績を回復させていることも見逃せない。これについて宮交シティの石原実社長は「モールに行かなくても、宮交シティで買い物が済むようなテナントを誘致した」と明かす。つまり、同モールへの“同化”が客足を回復させたということだ。

 計画されている改装では、大規模なフードモールを新設し、滞在時間を伸ばすような飲食や物販のテナントを配置。そしてイオン南宮崎店との境界をなくし、回遊性を高めるという。同モールも大規模増床に合わせ、モールの中核店舗となっているイオン宮崎店と床材やテナントの並びを一体化させるという。ここでも、同化という言葉が浮かぶ。

 一方、イオングループの事情も興味深い。グループ企業でショッピングモールを運営するのはイオンモールやイオン九州、イオンタウンなど。同一商圏でライバル関係にあるモールも多く、「グループ企業同士で競争させることで他社との競争力を高めてきた経緯がある」(グループ関係者)。今回は同モールとイオン九州が大淀川を挟んでぶつかり合う構図となる。

 南宮崎地区はニトリモール宮崎やオリックス系の商業施設が開業するなど、経済活動がにわかに活気づいている。県内では同モールの“独り勝ち”の状態が長らく続き、テナント誘致などに対する影響力も高まっていると聞く。対抗する周辺の商業施設や商店街の新たな取り組みが、地域経済を活性化させることに期待したい。
(巣山貴行)

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