みやビズ

2020年1月22日(水)
記者コラム / 鬼束功一

“三方良し”の関係へ

2012/07/04
 宮崎空港の送迎展望デッキから、新規航空会社アイベックスエアラインズ(IBEX、東京、服部浩行社長)宮崎-福岡線の初便を見送った。スリムな機体のカナダ製ボンバルディア小型ジェット(70人乗り)が、梅雨の晴れ間の空に吸い込まれるように飛び立っていくと、デッキの家族連れがうれしそうに手を振った。いい光景だった。

 交通アクセスのインフラ整備が立ち遅れている本県にとって、航空便は大切な交通手段。2012年7月1日、IBEXの宮崎-福岡、宮崎-大阪(伊丹)線の就航記念式典で、河野知事も「空の交通のパイプが太くなったことは心強い」と歓迎した。県民の利便性向上につながることで人・モノの動きの活性化が予想され、本県経済の浮揚にも自然と期待は高まる。

 全日本空輸(ANA)が運休していた福岡線の運航を、ANAグループとして9年ぶりに再開したのが12年3月25日。それから約3カ月後のIBEX参入。福岡線は日本航空(JAL)グループと併せてトリプルトラッキング化となり、航空各社の競争も始まった。利用者側としては価格競争による低運賃化は歓迎するが、「安全」と「持続的な運営」を前提とした適正な範囲での競争が望ましいのは確か。「企業」「地域」「住民」の“三方良し”の関係が築いていければ、それが一番いい。(功)

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