みやビズ

2018年11月14日(水)
記者コラム / 鬼束功一

「奇跡のワイン」に期待

2018/03/09
 畑づくりからブドウの栽培、ワイン醸造までを家族で行うワイナリー・香月ワインズ(綾町、香月克公代表)。農薬や除草剤、化学肥料を一切使わず、海外から持ち込んだ希少種のブドウを育てる。
一陽来福 福岡発

福岡市で開かれた香月ワインを楽しむ会。ワイン産地としての浸透が進む本県に、新たな魅力が加わった

福岡市で開かれた香月ワインを楽しむ会。ワイン産地としての浸透が進む本県に、新たな魅力が加わった

 畑づくりからブドウの栽培、ワイン醸造までを家族で行うワイナリー・香月ワインズ(綾町、香月克公代表)。農薬や除草剤、化学肥料を一切使わず、海外から持ち込んだ希少種のブドウを育てる。

 先月、大変な苦労を重ねて生産したワインの初出荷を迎え、福岡市でも楽しむ会が開かれた。おいしそうに味わう多くの参加者を前に、香月さんの表情には喜びと安堵(あんど)の色が浮かんだように見えた。

 昨年の収穫期、香月ワインズのブドウ畑も台風や多雨の大きな影響を受けたという。それでも、少量ながら質の高いブドウの収穫にこぎつけた。難局を乗り切った自信を胸に、香月さんは「2018年の収穫に向け課題が見えた。ブドウ生産の安定化につなげたい」と意気盛んだ。

 香月ワインは「奇跡のワイン」とも呼ばれる。不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し、「奇跡のリンゴ」として話題を集めた青森県のリンゴ農家の取り組みに通じるものがあるからだ。

 五ケ瀬、都農、綾、都城の4ワイナリーを中心とした官民一体の取り組みによって、ワイン産地としての浸透が進む本県。香月ワインが新たな魅力となり、さらに認知度が高まることを期待したい。
(鬼束功一)

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