みやビズ

2017年9月20日(水)
記者コラム / 鬼束功一

楽しくキャリア教育

2017/06/09
 自動車のない社会は想像できない。多くの人が暮らしや経済活動を支える存在だと認めていても「部品がどのように造られているか」まで関心を持つ人は少ないだろう。
一陽来福 福岡発

大分県中津市であった自動車関連産業ものづくり技術展示会を見学する地元中学生たち

大分県中津市であった自動車関連産業ものづくり技術展示会を見学する地元中学生たち

 自動車のない社会は想像できない。多くの人が暮らしや経済活動を支える存在だと認めていても「部品がどのように造られているか」まで関心を持つ人は少ないだろう。

 先日、大分県中津市で開かれた「自動車関連産業ものづくり技術展示会」を取材した。同市にあるダイハツ九州や取引企業が協力し、普段は見ることができない部品の製造過程や特殊な技術を紹介。同産業の集積地ならではの充実した内容だった。

 特筆すべきは、専門的な事柄を素人にも分かりやすく伝える工夫だ。興味を引く映像やパネルだけでなく、クイズなどの仕掛けもあり、地元中学生たちも楽しみながら理解を深めていた。

 「子供たちを面白がらせ、どう興味を持たせるか。そのためには大人も面白がらないと」と、主催した同県産業創造機構の担当者。自動車関連産業に限らず、キャリア教育の本質を突く言葉だと思った。

 東九州メディカルバレー構想などを推進する本県でも、人材不足は大きな懸念材料。備えの一つが地元産業の魅力を伝えるキャリア教育であるのなら、教育現場と産学官金労言の連携をより深め、実効性を高める必要がある。「大人も面白がる」。大分の事例は実効性を考える上でヒントになる。
(鬼束功一)

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