みやビズ

2017年11月18日(土)
記者コラム / 鬼束功一

地域資源を編集する

2017/05/26
 近所のおじさんたちが、山で狩ってきたイノシシの肉を焼いていた。焼きたてを食べ、お酒を飲み、楽しそうに笑う。一口食べさせてもらったが、味よりも調理法の豪快さの方が強く印象に残っている。30年以上も前の思い出だ。
一陽来福 福岡発

地域資源の“編集”に工夫を凝らすイデアパートナーズのパンフレット

地域資源の“編集”に工夫を凝らすイデアパートナーズのパンフレット

 近所のおじさんたちが、山で狩ってきたイノシシの肉を焼いていた。焼きたてを食べ、お酒を飲み、楽しそうに笑う。一口食べさせてもらったが、味よりも調理法の豪快さの方が強く印象に残っている。30年以上も前の思い出だ。

 シカやイノシシといった野生鳥獣肉(ジビエ)の一般的な印象は何だろう。「味にクセがある」や「高価」か。実際に食べればおいしいと思う人も多いのだが、マイナスイメージが邪魔するケースもあるだろう。ジビエ普及へ課題は多い。

 福岡市にジビエを食べさせる店がある。ここのジビエ料理は豪快ではなく繊細。流通コストを抑える工夫をして、価格もリーズナブルだ。今年4月には関連店として屋台も登場。こちらのイメージは「気軽」だろうか。若い世代にも受け、にぎわっている。

 凝り固まったイメージを拭い去ることは難しいが、それを変えることで可能性が開ける。ジビエ料理店を運営するイデアパートナーズ(福岡市)の井手修身代表は、「地域資源の編集」という言葉でイメージを変える努力の必要性を強調する。素材の良さにあぐらをかいていてはいけない。ジビエだけでなく、観光や特産品など全てに当てはまる考え方だと思う。
(鬼束功一)
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