みやビズ

2017年11月22日(水)
記者コラム / 鬼束功一

宮崎発の技術で資源大国へ

2015/12/04
燃料電池車に水素を供給する車載型の移動式水素ステーション(奥)とトヨタ自動車のFCV「MIRAI」。水素社会の到来は着実に近づいている
燃料電池車に水素を供給する車載型の移動式水素ステーション(奥)とトヨタ自動車のFCV「MIRAI」。水素社会の到来は着実に近づいている

燃料電池車に水素を供給する車載型の移動式水素ステーション(奥)とトヨタ自動車のFCV「MIRAI」。水素社会の到来は着実に近づいている

 太陽エネルギーで水から水素をつくる研究が全国の大学や企業で進む。きたるべき水素社会を支える技術として、それぞれが独自アイデアを投入し、効率的な水素製造を目指している。そんな中、宮崎大工学教育研究部の西岡賢祐准教授らのグループが、太陽光のエネルギー量の24.4パーセントを水素エネルギーに変えることに成功した。この変換率は現時点で世界最高の数値という。

 発電能力の高い太陽電池の開発に尽力してきた西岡准教授。「蓄えることができない」などの太陽光発電の弱点を克服する方法として、水素エネルギーへの変換を選択。効率的な水素発生装置の開発を目指す東京大大学院の准教授らと共同で、太陽電池と水素発生装置の間でエネルギー損失の少ない接続技術などについて研究し続けた成果だった。

 さらなる効率アップ、水素の安全な貯蔵法など課題はまだ多かろうが、20~30年後の日本は水素エネルギーが日常生活に役立てられている社会となっていることを期待している。もともと水資源が多いと言われている日本。水素製造技術の進歩によって日本は資源大国へと生まれ変わる。そんな未来をつくり出すのが宮崎発の技術だったとしたら…。一県民として、考えるだけで誇らしい気分にさせられた。
(鬼束功一)

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