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2019年8月21日(水)
記者コラム / (真)

銀行の役割

2014/11/21
肥後銀行との経営統合について発表された鹿児島銀行の決算会見。大勢のマスコミが詰め掛け、関心の高さがうかがえる
肥後銀行との経営統合について発表された鹿児島銀行の決算会見。大勢のマスコミが詰め掛け、関心の高さがうかがえる

肥後銀行との経営統合について発表された鹿児島銀行の決算会見。大勢のマスコミが詰め掛け、関心の高さがうかがえる

 鹿児島銀行と肥後銀行が経営統合に向けて基本合意した。九州第2の資産規模を誇る銀行グループの誕生で、九州金融業界の勢力図は塗り変わる。今後、合従連衡がさらに進んでいくのかを含め、どういった秩序が生まれるのか業界の動向が注目される。

 鹿児島銀行の上村基宏頭取は、経営統合に動いた動機の一つとして「人口減少に備える」ことを強調した。地銀に再編を促す金融庁も、人口減少を理由に将来生き残るためのビジネスモデルの必要性を指摘し、その中で各金融機関が強調しているのが「リレーションシップバンキング」である。

 リレーションシップバンキングとは、取引企業の財務面だけでなく営業面なども支援し、地域経済全体の活性化に寄与すること。もちろん各金融機関、掛け声ばかりではなく、現場現場でしっかりと取引先企業の営業面を支援していることだろう。欲を言えば、個別企業への対応に終わらず、地域全体を見渡した産業育成にも取り組んでほしい。

 観光、物流、1次産業など、業界の課題を解決し、業界ごと活性化に導けるような汗のかき方もあるはずだ。各地の商店街に人を呼び込むための取り組みや、地場企業が潤う新しい商流の構築など、金融機関が持つ人材や人脈、情報網を駆使すれば、地域経済の活性化につながる方策を見いだせないはずがない。

 金融という役割だけでなく、地域に根ざす一企業、それも地域経済をリードしていく存在として、銀行が果たすことのできる役割は大きいと考える。その役割を果たすことこそ、企業や地域に選ばれる銀行になるのではないか。(真)

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