みやビズ

2019年6月27日(木)
記者コラム / (真)

担い手不足の理容業界

2014/07/16
 街を歩くと、新しい美容室が次から次にオープンしているように感じるが、一方で理容室は3色の「サインポール」をクルクルと回す昔ながらの店が踏ん張り続けている-といった印象を受ける。そんな時代を反映し、宮崎市にある県内唯一の理容学校・宮崎ヘアスタイリスト学園が2016年3月末で閉校することを決めた。

 理由は入学者の減少を背景とした経営難。運営側もさまざまな”つて“を頼って学生確保に努めたが、実を結ばなかった。

 同校を運営する県理容生活衛生同業組合の浮島勝利理事長は、「理容師ほどいい職業はないのに」と残念な様子だ。技術一つで一国一城のあるじになれるし、顧客が付けば「サラリーマンより高い給料がもらえる」という。美容室との競争はあるが、理容のニーズは確かにある。なり手がいない状況ならなおさら、サービス次第で大勢の顧客を確保することも不可能ではないだろう。

 理容師のなり手が少なくなったのは美容師志望が増えたことが主因か-と浮島理事長に尋ねると、「美容師もなり手が減っている」。「カリスマ美容師」という言葉もあったように、一時は美容師学校に志望者が殺到したが、今は学生確保に苦しんでいる。

 同組合によると、県内の理容師は60歳以上が約7割を占める。商店街には必ずと言っていいほど存在する理容室がなくなれば、地域経済にも少なからず影響する。なによりも、赤、青、白のサインポールがクルクル回る光景を見かけなくなるのは、ちょっと寂しい。(真)

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