みやビズ

2019年10月16日(水)
記者コラム / (KO)

リピートの理由

2011/06/29
 九州新幹線鹿児島ルートの全線開業を前にした今年2月、宮崎-博多の高速バス・新幹線リレー試乗会に参加させていただいた。最短で3時間8分という所要時間の短さや車両内の高質感は、誘客を期待させるには十分な要素だった。
 開業の日はくしくも、東日本大震災の翌日だったことは関係者の脳裏に焼き付いていることだろう。震災の衝撃が日本中を駆け巡っている最中に控え目な出発となった。あれから4カ月がたとうとしている。本県は震災以外にも束になって押し寄せた災害の影響による観光需要の縮小で、「新幹線効果」と口に出すことさえ時期尚早に感じる。
 翻って隣県に意識を向けると、鹿児島には人が来ているらしい。新幹線が止まる場所なので当然だと片付けてもいいが、一考してみる。強力な観光資源が鹿児島にあまたあるのは周知だが、一過性の集客ではなく以前からリピーターが多かったように思う。
 観光地自体の魅力もさることながら、「訪れる度の新発見」にもリピートの理由があるのではないか。そこには人の力が確実に介在する。知名度の上に安住せず、知恵を結集させて保有するアイテムに変化を持たせることで、長らく人を引きつける力が引き出されるのかもしれない。十分な魅力を兼ね備えながら、観光客減少で廃れた観光地も多く存在することが、そのことを裏付けている。(KO)

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