みやビズ

2019年10月15日(火)
記者コラム / (KO)

「過去」は有意義な情報

2012/03/21
 東日本大震災から1年、口蹄疫から2年、リーマンショックから3年半、バブル崩壊から約20年…。時間は足早に過ぎる。振り返れば巨大事象の多くは、経済の盛衰へと結びついていく。ひと昔ならマクロな動きなど本県にとっては無関係のようにも思えていた。皮肉にもバブル崩壊後にオープンしたシーガイアの集客は、消費抑制などに伴う旅行需要縮小の動きを如実に反映していた。

 2001年に破綻、海外投資会社の下でフェニックスリゾートは11年間営業し、今春、セガサミーホールディングス(東京)の手に委ねられる。「アミューズメントのプロ」「資金力豊富」「国内企業でよかった」と経済界でも喜ぶ声が多く、機運が上昇していることは歓迎すべきことだ。しかし、「前途洋々」と手放しで喜び検証がおろそかになることだけは避けたい。

 これから焦点になってくるのは経営計画だ。まず多額の固定資産税を要するオーシャンドームをどうするか。改修するのか壊して新施設を造るのか。老朽化が進む他の施設の改修は。新たな集客コンセプトを設けるのか。そしてこれらすべてに対する追加投資はいくらかかるか。宮崎を代表する観光地であり続けるために、企業は収益を上げ維持することが絶対条件。交通の不利な宮崎に常に人を呼び込む術(すべ)は。

 親会社が考え決めることだが、「連携」という点では県内観光業界も巻き込むことになるだろう。それ故に県民の期待も大きい。「今」のアミューズメント業界の動向については最先端の企業だから、あらゆる情報を持っているに違いない。一方、シーガイアの過去を検証していくことも、未来への手がかりとなる。かつて甘い見通しの中で稼働を始めたシーガイアは時代の潮流にのまれる形となったが、多くの教訓を今に残しているように思うから。(KO)

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