みやビズ

2017年12月17日(日)
記者コラム / 高森千絵

公共交通持続議論を

2017/03/24

 「通勤はバス。取材も公共交通で車は使わない」。県内在住者に福岡市での移動手段を尋ねられてこう答えると、たびたび驚かれる。宮崎では車のない生活は不便に映るだろうが、福岡の中心部は路線バスの本数が多く、地下鉄やJR、私鉄という選択肢もある。

一陽来福 福岡発

福岡市中心部では路線バスで行き来する人も多い

福岡市中心部では路線バスで行き来する人も多い

 「通勤はバス。取材も公共交通で車は使わない」。県内在住者に福岡市での移動手段を尋ねられてこう答えると、たびたび驚かれる。宮崎では車のない生活は不便に映るだろうが、福岡の中心部は路線バスの本数が多く、地下鉄やJR、私鉄という選択肢もある。公共交通の維持さえも困難な地方との格差をあらためて実感している。

 最近ではJR各社の赤字ローカル線に関心が集まっている。JR北海道は昨年、単独では維持困難な路線を公表。先んじて、北海道夕張市は、JR側に市内交通網見直しへの全面協力などの条件を付け、自ら地元ローカル線廃止を提案。バスやタクシー事業者、地域住民と議論しながら、新たな公共交通体系の構築を目指している。

 JR九州は現段階では路線網の維持に努める姿勢だが、青柳俊彦社長は「乗客減少が続けば公共交通をどう残すか地元と話し合う必要も出てくる」とも。高齢化や人口減少がこのまま進めば、本県も公共交通の再編が現実味を増す。利便性の維持・向上を図るのは当たり前として、交通事業者や自治体、地域に余力があるうちに、持続可能な公共交通の在り方を踏み込んで検討する時期に来ている。
(高森千絵)

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