みやビズ

2017年12月17日(日)
記者コラム / 高森千絵

働き方が生んだ成長

2017/03/10

 来春卒業する大学生向けの会社説明会が1日解禁された。人材不足が続く「売り手市場」とあって、本県企業を含む約230社が参加した福岡市の合同説明会では、採用担当者が学生を懸命に自社ブースへ呼び込む姿が目立った。学生は電通新入社員の過労自殺問題などもあり、企業選びの基準として働き方を重視する傾向が強まっている。

一陽来福 福岡発

福岡市で開かれた合同企業説明会

福岡市で開かれた合同企業説明会

 来春卒業する大学生向けの会社説明会が1日解禁された。人材不足が続く「売り手市場」とあって、本県企業を含む約230社が参加した福岡市の合同説明会では、採用担当者が学生を懸命に自社ブースへ呼び込む姿が目立った。学生は電通新入社員の過労自殺問題などもあり、企業選びの基準として働き方を重視する傾向が強まっている。

 先日取材した建設機材レンタルの拓新産業(福岡市)は、新卒者確保のために約30年も前から働き方を改革。中小企業ながら時代を先取りし、「有給休暇100%消化」「完全週休2日」「残業ゼロ」などを達成してきた。

 同社の藤河次宏社長は「顧客満足」よりも「社員満足」を徹底して優先。取引先に理解を求めながら、仕事の進め方や役割分担を見直した。その結果、残業代の削減や社員のモチベーションアップによる生産性の向上につながり、黒字経営を継続。ここ数年は最高益を更新し、足腰の強い企業に成長した。

 当初の狙いだった新卒学生も毎年数人を採用し、自社ホームページだけで告知する説明会にも200人程度の応募があるという。人材難に悩む中小企業にとって、参考になる取り組みだと思う。
(高森千絵) 

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