みやビズ

2019年6月16日(日)
記者コラム / 高森千絵

「人材枯渇」へ備えを

2017/02/10

 九州経済調査協会がまとめた2017年版九州経済白書のテーマは「人材不足」。人口構成の変化によって経済活動を担う労働力の絶対数が減少し、人材の争奪戦が激化する「人材枯渇時代」が到来すると予測する。

一陽来福 福岡発

九州経済調査協会がまとめた2017年版九州経済白書

九州経済調査協会がまとめた2017年版九州経済白書

 九州経済調査協会がまとめた2017年版九州経済白書のテーマは「人材不足」。人口構成の変化によって経済活動を担う労働力の絶対数が減少し、人材の争奪戦が激化する「人材枯渇時代」が到来すると予測する。

 そこで新たな人材として発掘しなければいけないのは女性や高齢者、外国人。中でも女性登用については近年、国からの掛け声で企業に行動計画の策定を義務付けるなどの動きもあるが、白書では採用する企業側と採用される女性側とのミスマッチを指摘している。

 九経調が実施した本県を含む九州企業へのアンケートによると、4割弱が女性の採用拡大を考えているが、人材の定着促進のために取り組んでいるのは「給与の引き上げ」が最多。ただ全国の調査によると、女性が仕事に就けない理由としては「勤務時間や休日などが希望に合わない」が最も多く、企業の認識とはズレがあるようだ。

 短時間労働や在宅勤務など、働き方も多様化しつつある。勤務体系の変更は、人事制度全般の見直しが必要で企業にとっても大転換だが、画一的な働き方だけで事業を続けるのは厳しくなるだろう。「人材枯渇」を見据えた備えが求められている。
(高森千絵)

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