みやビズ

2019年6月16日(日)
記者コラム / 高森千絵

身近な九州と韓国

2017/01/13
 九州と韓国は地理的に近く、互いに国内感覚で行き来できる身近な海外だ。海を挟んで向かい合う福岡と釜山であれば、飛行機の所要時間は1時間弱、高速船でも3時間程度。頑張れば日帰り圏内の旅先だ。
一陽来福 福岡発

福岡市中央区天神。買い物や食事に訪れた韓国人観光客も多く見掛ける

福岡市中央区天神。買い物や食事に訪れた韓国人観光客も多く見掛ける

 九州と韓国は地理的に近く、互いに国内感覚で行き来できる身近な海外だ。海を挟んで向かい合う福岡と釜山であれば、飛行機の所要時間は1時間弱、高速船でも3時間程度。頑張れば日帰り圏内の旅先だ。

 そんな手軽さもあり、クルーズ客を除いた九州への外国人入国者数は韓国が常にトップ。福岡市の天神や博多では、買い物や食事を楽しむ韓国人旅行者が街に溶け込んでいる。旅行者がブログ発信したことで韓国で有名になり、韓国人旅行者の行列が途切れない飲食店もあるほどだ。

 経済的つながりが強い九州だからこそ、最近の日韓関係に不安を抱く人もいるだろう。釜山の日本総領事館前に従軍慰安婦被害を象徴する少女像が設置された問題をめぐる対立。現段階で民間交流や経済活動への影響は表面化していないようだが、長期化すればヒトやモノの動きが停滞しかねない状況も懸念される。

 先月インタビューした、県産杉を輸出している福岡の商社社長は「今年から韓国向けの取引が始まる」と期待していた。九州への韓国人入国者も熊本地震の影響は残りつつも旅行需要の回復がみえつつある。政治的対立が影を落とさないよう願っている。
(高森千絵)

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