みやビズ

2019年6月20日(木)
記者コラム / 高森千絵

「糸島産」人気の理由

2016/11/25
一陽来福 福岡発

年間約41億円を売り上げるJA糸島の直売所

年間約41億円を売り上げるJA糸島の直売所

 農水産品のブランド化と一口に言っても、そう簡単ではない。生産方法や品質などによって産品を特徴づけ、他産地と差別化して消費者に手に取ってもらおうと生産者側も懸命だ。

 福岡では近年、福岡市の西隣に位置する糸島市の農水産品が人気を集めている。福岡市中心部の商業施設などでも、「糸島産」を売りにした食品やメニューが目に付く。糸島市は農水産品が豊富で、大消費地の福岡市からも車で30分程度。好条件を備えていることから食関係の出店が増え、それらをマスコミが取り上げて「糸島ブランド」に一気に火が付いた。

 オープン10年目を迎えたJA糸島が運営する直売所では年間約41億円を売り上げる。九州一の消費地が隣にあるという地理的条件など本県の農水産業と環境は異なるが、消費者側に立った産品づくりに励む姿勢は参考になる。買ってもらうために、生産者らは新たな生産技術や珍しい品種に積極的に挑戦している。

 だから直売所には農水産品や加工品が年間約3000種類も集まってくる。一般消費者のみならず、プロの料理人たちも新食材を求めて足を運ぶ。そんな市場ニーズに応える柔軟な姿勢も人気を支えているに違いない。(高森千絵)

アクセスランキング

ピックアップ