みやビズ

2019年6月16日(日)
記者コラム / 高森千絵

新幹線は夢物語か?

2016/10/21
一陽来福 福岡発

株式上場を前にインタビューを受けるJR九州の青柳俊彦社長

株式上場を前にインタビューを受けるJR九州の青柳俊彦社長

 「まんざら夢物語でもない」。株式上場を控えたインタビューで、東九州新幹線への考えを問われたJR九州の青柳俊彦社長はこう答えた。本県や大分で基本計画から整備計画への格上げを目指した動きがにわかに活発化していることに「多いに賛成。新幹線網が拡大するのは鉄道網の強化につながる」と歓迎した。

 福岡市から大分、本県を通り鹿児島市につながるルートが示されている東九州新幹線。といっても、基本計画が策定されたのは1973(昭和48)年。40年以上前とは経済情勢や社会構造が異なり、今となっては「夢物語」と感じる県民も少なくはないだろう。

 県の調査では新幹線が通ると、宮崎-博多の所要時間は1時間35分、九州域内の経済効果は総額6・2兆円など、魅力的な数字が並ぶ。ただ、仮にJR九州が旗を振ってくれたとしても、道のりは容易ではない。整備費の県負担分推計は年平均103億円で30年間。並行在来線はJRが地元自治体の同意を得て経営分離することができ、第3セクター運営の可能性も視野に入れなければいけない。

 将来の本県や九州にどんな姿を望むのか。東九州新幹線の議論は再考のいい機会になるかもしれない。
(高森千絵)

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