みやビズ

2019年10月17日(木)
記者コラム / 高森千絵

商品力と展開力を

2016/06/10
ヒトココの親機と子機を持つ久我社長

一陽来福 福岡発

ヒトココの親機と子機を持つ久我社長

ヒトココの親機と子機を持つ久我社長

 北海道の林道で小学2年生が行方不明になり無事保護された。あの現場に電波式の探知機「HITOCOCO(ヒトココ)」があれば活躍したかもしれない。福岡市のベンチャー企業「AUTHENTIC JAPAN(オーセンティックジャパン)」が開発し、障害物のない空間ならば約1キロ先でも親機が子機の電波を捉えて場所を特定できる。GPS(衛生利用測位システム)では生じる誤差もなく、主要な山岳団体が遭難対策に採用している。

 電器メーカーに勤めていた久我一総社長は値下げ競争に翻弄(ほんろう)された苦い経験から「価格競争に巻き込まれない商品力」にこだわり開発。2014年に発売したヒトココは、高い商品力が認められ山岳現場に急速に普及した。

 さらに電子登山届アプリ、民間ヘリ運航会社と連携させた新サービスに挑戦。ヒトココを携帯し、電子登山届を出した登山者が下山届の手続きをしなかった場合、登山者の緊急連絡先にメールで連絡。緊急連絡先から要請があればヘリがヒトココを使って捜索に当たる。商品力を駆使して他社に先駆け素早く新事業展開につなげる。ベンチャーに限らず企業に求められる姿勢だろう。
(福岡支社・高森千絵)

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