みやビズ

2019年10月17日(木)
記者コラム / 高森千絵

企業成長の基本

2012/01/25
 ユニクロブランドを世界展開するファーストリテイリング。そのフランチャイズ(FC)店を県内で経営する飯牟禮伸悟さんを1月初めの「キーパーソン」で紹介した。全国でもFC店を展開するのはわずか9人という。急速に国内で店舗拡大していったファーストリテイリングで社員として約10年間経験を積んだ飯牟禮さん。印象的だったのは「毎日、1時間ごとに売り上げが予算ベースに乗っているかを確認し、下回っていればすぐに陳列や売り方を見直す」という話。問題を放置せず対処し、改善する努力を継続することで利益を追求するという姿勢だ。1社員から経営者の立場になり、一層その姿勢は強くなったという。

 同じような話を思い出した。8年前、県企業誘致アドバイザーを務めていた愛知県在住の県出身者、松本昇さんを取材する機会があった。トヨタグループで長年自動車開発などに携わった松本さん。トヨタのものづくりの原点について「問題点を抽出し、原因を徹底的に追究して解決するまで何度も研究を繰り返す。製造工程でも目標原価を実現するために動作や運搬などの無駄を省き、1円、1秒を節約する方法を考える」と話し、改善へしつこく努力する必要性を強調していた。

 日本を代表する企業を経験しただけに2人の言葉には説得力がある。企業が利益を上げ成長していくための基本姿勢とも言えるかもしれない。問題を放置せず、改善に向けた努力を惜しまない-。認識していても、日々実践するのは容易ではない。(絵)

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