みやビズ

2019年10月17日(木)
記者コラム / 高森千絵

希望見いだせる年に

2011/12/28
 来春の就職内定が確定し、安心して新年を迎えられる学生たちはどれくらいいるだろう。思い出してみると、15年以上前に就職した自分たちの時代の就職戦線は「どしゃぶり」などと表現されていた。それが「氷河期」になり、今では「超氷河期」まで悪化し、この底からなかなか抜け出すことができない。

 2011年も雇用情勢が好転するような材料には恵まれなかった。県内では鳥インフルエンザや新燃岳噴火、国内では東日本大震災や福島原発事故、世界でも欧州経済危機やタイの洪水など、予期せぬ自然災害などで厳しい経営状態に陥った企業も少なくなかっただろう。これらは当然、企業の雇用環境にも影を落としている。

 企業が今、新卒者に求めているのは即戦力と聞く。好景気の時のように人材教育に十分な資金を充てる余裕がなく、特に中小企業はその傾向が顕著という。定年後の再雇用なども増え、新卒者の門戸は一層狭くなっている。企業に人材を送り込む大学側も、企業が行う適性試験や面接に向けた準備、合同就職説明会、県外への就職説明会ツアーの開催など、昔では考えられないほど手厚く学生をバックアップしているようだ。就職が難しいことの裏返しに違いない。

 若い力は新しい風を企業に吹き込む。時代の変化に適応し、柔軟な発想で企業として成長していくために若い人材は時に大きな力にもなる。先々への投資として新風を吹き込もうという企業が来年はさらに増え、希望を見いだせる1年になってくれることを願う。(絵)

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