みやビズ

2019年9月16日(月)
記者コラム / (仁)

グローバル化に思う

2013/08/28
 このところ新聞やテレビで環太平洋連携協定(TPP)に関する報道を見ない日はない。将来の経済活動だけでなく、生活も大きく左右する問題だけに関心は高く、TPP交渉での一挙手一投足に注目が集まっている。

 20~24日付の本紙経済面で連載した『グローバル時代』の一部を取材、担当した。最も印象に残ったのが林業の分野。木材は1964(昭和39)年に輸入自由化され、変動相場制導入による円高の進展も相まって、安価な外材が一気に流入した。現在は国内の木材需要量の7割を外材が占めるなど市場を席巻している。仮にTPPがこのまま進められ、関税が撤廃されたとしたら…。その後の国内、県内の農業の未来を想像すると恐怖すら感じた。

 しかし、国内の林業関係者も手をこまねいているわけではない。国内の“パイ”が減少しつつある中、プレカットという国内の技術を生かして、木材に付加価値を付けて海外へ展開するなど、新たな市場を掘り起こそうと懸命に努力を続けている

 TPPは全品目の関税撤廃が原則で、撤廃までの期間や特定品目を例外にできるかどうかは交渉次第。このため、交渉の行方を注視し、異を唱えることももちろん必要だ。ただ、その一方では「備えあれば憂いなし」という姿勢も求められているのではないだろうか。(仁)

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