みやビズ

2019年10月14日(月)
記者コラム / (仁)

養蜂と市街地活性化

2013/04/24
 養蜂と言えば人里離れた場所で行われるイメージだっただけに、最初に話を聞いた時は正直冗談だと思っていた。宮崎商工会議所や市民団体などで組織する「みやざきBeeプロジェクト推進協議会」が22日、発足した。同協議会は、宮崎市街地のビル屋上でミツバチを飼い、最終的に市街地の活性化につなげることを目標にしている。

 そもそも、市街地での養蜂事業は東京・銀座のNPO法人が、都市と自然環境の共生を目指して始めたのがきっかけだ。環境のバロメーターともされるミツバチの飼育は全国に広がっており、九州では山形屋(鹿児島市)や地方新聞社の屋上などでも取り組まれる。

 ユニークな点は、単に経済性を追求した事業ではないということだろう。市街地でミツバチを飼うには、蜜源となる花の植栽は不可欠。そこで、協議会には植栽活動に取り組む市民団体も加わり、植栽を協力するという。採集した蜂蜜は商品開発にも生かす計画で、市街地で飲食店「CORNER」を運営し、同所に巣箱を設置した村岡浩司社長は「蜂蜜を使ったドリンクや料理を考案したい」と期待を寄せていた。

 少なからず懸念していた安全面。取材中に偶然手に止まったミツバチは、そっとしておくとそのまま空へと飛び立った。「ミツバチは元来、おとなしい生き物。巣箱に危害を加えなければ刺すことはない」というメンバーの言葉に合点がいった。ミツバチと同様に、緒に就いたばかりのプロジェクトの行く末もしっかりと見守っていきたい。(仁)

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