みやビズ

2019年11月12日(火)
記者コラム / (仁)

キャビア産地化の可能性

2013/10/30
 私事で申し訳ないが、11月で31歳になる。なぜコラムに年齢を書くのか。というのも、自分が生まれてから現在に至るまでの期間について考える壮大なプロジェクトを取材したからだ。

 いよいよ11月から、宮崎キャビア事業協同組合が県産キャビアの販売をスタートすることになった。県が1983(昭和58)年からチョウザメの研究を始め、種苗や稚魚はもちろん、養殖業者もすべて県内。パッケージデザインなどにも地場企業が関わるなど、まさにオール宮崎の商品だ。独自技術で加工した本格熟成キャビアの付加価値は高く、飲食店や小売店などで受け入れられることを期待したい。

 取材を通じて、30年の期間を費やして生み出されたストーリー性は申し分ないと感じた。しかし、価格は20グラム瓶入りで1万円から。一般的なキャビアと値段は変わらない水準というが、なかなか手が出ない値段であるのは事実だろう。県は“100億円産業”に育てようと支援に取り組んでいる。しかし、県民はほとんど口にしたことがないでは、本県をキャビアの一大産地とアピールするのは難しいと思う。

 組合の関係者は「今後はキャビアの供給量も徐々に増えてくる」と話していた。そこで、県内では通常より割安で提供できないだろうか。県民が少しでも味や特徴を知っていれば、より身近な存在となり、産地化はさらに進むと思う。もちろん、採算性などさまざまな点を考慮する必要はある。しかし、宮崎に来れば市価より割安でキャビアを食べられる。こんな体制ができれば、産地化に加え、観光面の誘客の起爆剤にもなるのではないか。(仁)


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